IT監視とDevOpsの監視の連携とは
DevOpsの領域ではIT監視がますます重要な役割を果たすようになっています。その主な理由は、特に開発と運用においてDevOpsが複数のチームでコラボレーションするという概念を軸としているためです。しかし、セキュリティチームやQA/テストチームなどの他の部門がこのコラボレーションに加わることで、企業はますます大きなメリットを見いだせるようになりました。これらのすべてのグループが団結したチームとして連携してはじめて、ソフトウェアやサービス製品のリリースを成功させることができます。
IT監視は本来この概念を補うものであり、特にクラウドベースサービスや企業のAPIに依存するアプリケーションなど、高い可用性を必要とする製品に適しています。これらのサービスのパフォーマンスが低下したり、完全にクラッシュしたりすれば、顧客満足度や、ひいては収益がゼロになる可能性があります。そのため、重要なシステムの運用性と応答性を維持し、これらのパフォーマンス測定を開発プロセスに最初から直接組み込んでおくことがDevOpsチームにとって不可欠です。
DevOpsとIT監視のもう1つの共通部分は、製品の更新ペースが加速している点に関係しており、実際、アプリケーションが1日に何度も更新されることがあります。このような環境では開発のスピードが極めて速く、多くの場合は更新がリリースされる前の品質保証に最小限の時間しか与えられないため、監視は不可欠です。場合によっては、発見されなかったバグが本番環境に持ち込まれてしまい、重要なシステムが許容できないパフォーマンス低下やクラッシュを起こすこともあります。強力なリアルタイムのIT監視ソリューションがあれば、これらのエラーを迅速に(多くの場合数秒以内に)検出でき、DevOpsチームが問題を即座に解決したりコードを更新前の動作状態に戻したりして、ダウンタイムを最小限に抑えることができます。
つまり、DevOpsの世界では、IT監視も将来を予測するものになっています。DevOps監視システムを使用すれば、開発者が自分の仕事に使用しているツールそのものを監視したり、マネージャーが非効率的な領域や自動化の恩恵を受けられる可能性のある領域を特定したりすることができます。