2025年の間に、マイクロサービスはすっかり定着し、Kubernetesはクラウドネイティブアプリケーションを運用するためのデファクトスタンダードになりました。とはいえ、すべてのアプリケーションがマイクロサービスアーキテクチャで構築されているわけではありません。多くの企業の現状はハイブリッド環境であり、3層型アプリケーションとクラウドネイティブアプリケーションを組み合わせてビジネスを展開しています。
Splunkは、AppDynamicsに加えてObservability Cloudを使ってマイクロサービス環境を管理しているお客様が、どちらのソリューションでも利用できるテレメトリデータを収集する際の技術的な負担を軽くしたいと考えました。
今回のAppDynamicsエージェントのアップデートでは、AppDynamicsまたはObservability Cloudでテレメトリデータを収集するための共通のエージェントが提供されます。ユーザーは、デプロイパイプラインや統合パイプラインで大規模かつ高額なリプレースや変更を行うことなく、最適なAPMツールを評価できます。
新しいエージェントには、AppDynamicsエージェントコードとSplunk OpenTelemetryコードの両方が含まれ、他のAppDynamicsエージェントと同じように導入されます。エージェントを新たにインストールする必要はありません。既存のエージェントを更新するだけで、内部に組み込まれているOpenTelemetry機能が通常のアップデートとして追加されます。アップデートは、スマートエージェントを介して行うことも、現在使用している方法で行うこともできます。
今回のアップデートでは、2つのエージェントを単に1つにまとめたわけではありません。Splunk OpenTelemetryエージェントにAppDynamicsのようなハイブリッド機能を持たせて、Observability Cloudのハイブリッドアプリケーション監視機能を簡単に評価できるようになっています。
どちらのエージェントエコシステムでも開発、保守、サポートが継続されるため、既存ユーザーの皆様はこれまでどおり使い続けることができます。エージェントについては、変更による影響を抑えながら、OpenTelemetryの活用を進めていきます。最初にサポートされる実行環境は、Java、Node.js、.NETです。
エージェントエコシステムの簡素化に加え、SplunkはAppDynamicsの優れた機能をObservability Cloudに統合します。これにより、両方の世界を橋渡しする単一のエクスペリエンスを好むお客様に対応します。その一環として、ハイブリッドアプリケーションのフルサポートとAPM機能強化のための数々の新機能をSplunk Observability Cloudに追加しました。いずれも、従来の多層型アプリケーション監視の実績が豊富なAppDynamicsの技術を基盤にしています。
主な機能には以下のものがあります。
AppDynamicsの複合エージェントについて詳しくは、こちらのブログをご覧ください。ハイブリッドAPMなど、Observability Cloudの他のイノベーションも紹介しています。.conf25では、これらの新機能について詳しく解説する技術セッションを開催します。ご参加になれない方も、カンファレンスの終了後、conf.splunk.comで録画をご覧いただけます。
#splunkconf25のハッシュタグが付いた投稿をぜひご確認ください。
このブログはこちらの英語ブログの翻訳、川口 明彦によるレビューです。
Splunkプラットフォームは、データを行動へとつなげる際に立ちはだかる障壁を取り除いて、オブザーバビリティチーム、IT運用チーム、セキュリティチームの能力を引き出し、組織のセキュリティ、レジリエンス(回復力)、イノベーションを強化します。
Splunkは、2003年に設立され、世界の21の地域で事業を展開し、7,500人以上の従業員が働くグローバル企業です。取得した特許数は1,020を超え、あらゆる環境間でデータを共有できるオープンで拡張性の高いプラットフォームを提供しています。Splunkプラットフォームを使用すれば、組織内のすべてのサービス間通信やビジネスプロセスをエンドツーエンドで可視化し、コンテキストに基づいて状況を把握できます。Splunkなら、強力なデータ基盤の構築が可能です。