Splunk AppDynamicsはビジネスパフォーマンスと関連付けられたフルスタックのオブザーバビリティを実現し、ハイブリッド環境でもオンプレミス環境でもアプリケーションのパフォーマンスを最適化します。
Splunk AppDynamicsとCisco ThousandEyesによってフルスタックのオブザーバビリティを実現することで、速度低下の原因をすばやく突き止め、問題を理解し、対処することができます。
NYC Health + Hospitals：フルスタックのオブザーバビリティで患者ケアを向上
主な課題
多くのシステムとデータストリームを可視化できていなかったため、パフォーマンスの問題の検出と解決が後手に回り、医師や患者のエクスペリエンスに影響を及ぼしかねないリスクを抱えていました。
主な成果
急を要する放射線検査から救急施設のベッドサイド人工呼吸器まで、医療サービスの迅速化と改善を進め、数百万人の患者により良いケアを届けられるようになりました。
迅速で信頼性の高い医療サービスを提供して100万人以上のニューヨーク市民に頼られているNYC Health + Hospitalsにとって、ITパフォーマンスの低下は生死に関わることすらあります。
NYC Health + Hospitalsは、米国最大の都市にサービスを提供しているだけではありません。その公的医療システムも米国最大です。ニューヨーク州全域の70以上の拠点で4万3,000人の医療専門家が110万人の市民に200以上の言語でサービスを提供しています。
大規模に事業を展開しながらも、誰もがアクセスしやすい医療サービスを迅速に提供すること、そして、正確で信頼性の高いデジタルサービスによって医師をサポートすることに熱心に取り組んでいます。実際、NYC Health + Hospitalsの9つの施設が、患者中心の優れた医療が評価されて、Planetree Internationalの認定を受けています。
米国最大の公的医療機関を最新化
NYC Health + Hospitalsの最大の課題は、救命サービスを支えるIT運用を24時間365日維持することです。障害が発生した場合の損害は計り知れません。たとえ短時間でもシステムが停止すれば、ERでは患者を別の救急施設に搬送する必要が生じて、治療が遅れたり、すでに過負荷状態の医療体制にさらなる負担がかかったりする可能性があります。
「私たちは、支払能力、病状、市民権の有無に関係なく、すべてのニューヨーク市民に医療を提供しています」とCTOのJeffrey Lutz氏は説明します。「病院のサービスが停止すれば、助けを求める人々を失望させることになります。それはどうしても避けなければなりません」
モバイルデバイスの普及や、AIなどの最新テクノロジーの登場は、迅速かつ効果的な医療を提供する新たな機会を生み出す一方で、組織のIT環境を複雑にし、大きな負担をもたらします。かつて、病院のシステムを監視するエンタープライズオペレーションセンターでは、毎日数千件のアラートが届き、業務を圧迫していました。多くのシステムとデータストリームを可視化できていなかったため、パフォーマンスの問題の検出と解決が後手に回り、医師や患者のエクスペリエンスに影響を及ぼしかねないリスクを抱えていました。
「医師は、業務の遂行にオンデマンドテクノロジーを活用したいと考え、患者もデジタル医療サービスにオンデマンドでアクセスできることを望んでいます。特に、遠隔診療が増えている今日、その期待が高まっています」とLutz氏は言います。「こうした期待に応えるために、監視機能を強化し、インフラからエンドユーザー向けサービスまで、IT運用管理をプロアクティブなアプローチに転換する必要がありました」
成果
- 救命医療サービスと患者エクスペリエンスのスピードと品質を向上
- パフォーマンスの低下を検出し、根本原因を解消することで、ネットワークのダウンタイムを低減
- クラウドとAIを活用した強力なヘルスケアソリューションを導入して医師をサポート
フルスタックのオブザーバビリティを目指してデジタルエクスペリエンスを向上
ITスタック全体のオブザーバビリティを向上させることを使命に掲げたLutz氏のチームは、AppDynamicsとThousandEyesを導入し、3つのビジネス目標の達成に乗り出しました。その3つとは、組織のネットワークと公共のインターネットのパフォーマンスを横断的に監視するためのプロアクティブなアプローチの導入、職員と患者のデジタルエクスペリエンスの向上、ITに関する問題の検出と解決にかかる時間の短縮です。
「ネットワークの問題を引き起こす要因はさまざまです。アプリケーション、侵入防止セキュリティプロトコル、通信事業者、そして複雑なIT環境もその要因の1つです」とLutz氏は言います。「AppDynamicsとThousandEyesによってフルスタックのオブザーバビリティを実現することで、速度低下の原因をすばやく突き止め、問題を理解し、対処することができます」
たとえば、Lutz氏のチームは、職員が組織のデータセンターの1つを介してServiceNowアプリケーションにVPNアクセスする際に、読み込みに時間がかかり、遅延が発生していることに気づきました。一方、別のデータセンターを経由する場合は問題ありませんでした。そこで、AppDynamicsとThousandEyesを使って2つのデータセンターのパフォーマンスデータを相関付け、不一致を見つけて解消することで、医師が気づく前に問題に対処しました。
「職員は業務に多数の基幹SaaSアプリケーションを使用しています。シスコとパートナーを組む中で何より嬉しいのは、職員のエクスペリエンスが日々向上し、それが患者ケアの向上につながっていると実感できることです」とLutz氏は語ります。
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