Splunkのおかげで、セキュリティを強化し、運用のレジリエンスを向上させ、インシデントの検出と調査に対するプロアクティブなアプローチを確立できました。これらは、デジタルバンクに不可欠な基盤です。
マレーシア初の国産デジタルバンクとして先駆的な組み込み型バンキング機能を提供するBoost Bankでは、ハイブリッドクラウドでの高速な取引の監視、コンプライアンスの維持、監査に対応したログの記録、競争の激しい市場での信頼構築が課題になっていました。
リアルタイムの可視化と高度な分析を取り入れて、プロアクティブなセキュリティ態勢に移行するとともにオブザーバビリティを構築して、意思決定を迅速化し、カスタマーエクスペリエンスを全体的に向上させました。
Boost Bankは、最高水準のセキュリティ、レジリエンス、規制コンプライアンスを維持しながら、これまでサービスが十分に行き届かなかった地域にシームレスで包括的な金融サービスを提供するという明確な使命のもとで設立されました。
Boost Bankは設立当初から、信頼こそがデジタルバンキングの基盤であると認識していました。規制の厳しい環境で事業を行い、常時アクセスを求める消費者や中小企業にサービスを提供するために、ハイブリッドクラウド環境全体をリアルタイムで可視化し、脅威をプロアクティブに検出して、監査に対応した統制を確立できるテクノロジープラットフォームを必要としていました。
さらに、デジタルバンクの立ち上げは、従来型の金融機関からの転換とは根本的に異なります。Boost Bankは、ハイブリッドクラウド環境全体で複雑かつ高速なデジタル取引を監視すると同時に、サイバーリスクと運用リスクをリアルタイムで検出して対応する必要がありました。また、マレーシア国立銀行の「テクノロジーにおけるリスク管理(RMiT)」要件を含む厳格な規制要件を満たすとともに、サービス開始当初から、監査に対応したログ、トレーサビリティ、運用レジリエンスを確保する必要もありました。
Boost Bankは、サービス開始後に事後対応型のツールを導入するのではなく、セキュリティ、オブザーバビリティ、レジリエンスを事前に組み込むという慎重な判断を下しました。
「さまざまなソースのデータを統合して、ITとセキュリティの運用状況をリアルタイムで包括的に把握できる堅牢なプラットフォームが必要でした」と、Boost BankのCEOであるFozia Amanulla氏は言います。「また、利用者が増加し、エコシステムの統合が拡大したときに、組織の成長に合わせて拡張でき、規制要件にも対応できることも同じくらい重要でした」
これらの要求を満たすためにBoost Bankがセキュリティとオブザーバビリティ戦略の基盤として選択したのが、Splunk EnterpriseとSplunk Observability Cloudです。
Boost Bankは、2024年に予定されていたアルファ版のリリース前にSplunk EnterpriseとSplunk Observability Cloudを導入しました。早い段階で導入したおかげで、サービスを提供する顧客層を拡大する前に、インフラのレジリエンス、セキュリティ、完全なオブザーバビリティを確保することができました。
まず、Splunk EnterpriseとSplunk Observability Cloudを組み合わせて、アプリケーション、インフラ、セキュリティシステムにまたがる一元的かつイミュータブル(不変)なログ管理を実現し、ダッシュボードによってハイブリッド環境全体をフルスタックでリアルタイムに可視化できるようにしました。また、自動のアノマリ検出やインテリジェントなアラートによって手動での監視を減らすとともに、高度な分析機能やドリルダウン機能を取り入れてインシデントの調査と解決にかかる時間を短縮しました。
この統合的なアプローチにより、Boost Bankでは、事後対応的なトラブルシューティングから脱却し、状況をプロアクティブに把握する運用へ転換することができました。
「Splunkを導入することで、場当たり的なインシデント対応から、体系的でプロアクティブな監視へと移行できました」と、Fozia氏は説明します。「異常なパターンや、システムの性能低下、潜在的なリスクを、お客様に影響が及ぶ前に特定できるようになりました」
Splunkのおかげで、セキュリティを強化し、運用のレジリエンスを向上させ、インシデントの検出と調査に対するプロアクティブなアプローチを確立できました。これらは、デジタルバンクに不可欠な基盤です。
Boost Bankでは、Splunkを使用して、アプリケーションのパフォーマンスだけでなく、APIの動作、取引の流れ、インフラの健全性もリアルタイムで継続的に監視しています。セキュリティや運用に関するインシデントをよりすばやく検出および解決し、自動化を通じて手作業を減らして、MTTD (平均検出時間)とMTTR (平均解決時間)を短縮することにより、取引ピーク時の信頼性が向上しました。
Splunkでは、セキュリティだけでなく、サービスでのトラフィック増加、ユーザーの行動、パフォーマンスのボトルネックの初期兆候など、運用についても深いインサイトを獲得できます。
Splunkの導入により、Boost Bankでは、強力なガバナンス、透明性、アカウンタビリティが確保されていることを証明できるようにもなりました。これは、マレーシア国立銀行のRMiTセキュリティポリシーの遵守に役立っています。
Splunkを活用することで、イミュータブル(不変)で検索可能なログを蓄積し、システムアクセス、トランザクション、イベントの明確な追跡可能性や、データ保持とアクセス制御の検証可能性を確保し、規制審査や内部保証のための監査に対応した証拠を収集することが容易になりました。
その結果、監査時だけでなく、日常業務の一環としても、強力なガバナンス、透明性、アカウンタビリティを実証できるようになりました。
さらに、Boost Bankにとってセキュリティとオブザーバビリティは、単なるリスク管理ではなく、カスタマーエクスペリエンスを直接支える取り組みにもなっています。Splunkで状況を包括的に可視化することにより、顧客接点に影響を及ぼす可能性のある問題を迅速に検出して解決できます。
これは、サービスの信頼性向上、デジタルジャーニーの中断の低減、顧客の信頼と顧客維持率の向上にもつながります。「可視性が向上したことで、組織の最優先事項であるカスタマーエクスペリエンスが向上しました」と、Fozia氏は評価します。「一貫性と信頼性によって顧客の信頼が築かれるデジタルバンキングにおいて、これは極めて重要なことです」
Boost Bankは、Splunkチームの対応力と専門知識を高く評価しています。Splunkによるサポートとベストプラクティスのガイダンスは、プラットフォームへの投資効果を最大化するために役立っています。Boost Bankは、将来を見据えて、Splunkダッシュボードのユーザーを技術系のチームだけでなく経営幹部や上級管理層にまで拡大し、組織全体でデータ主導のより迅速な意思決定を実現することを目指しています。
Splunkは引き続き、デジタルレジリエンスの確保、セキュリティ態勢の強化、不正検出や顧客に関するインサイト獲得のための高度な分析を通じて、Boost Bankのテクノロジーロードマップにおいて重要な役割を果たしていきます。
「Splunkを導入したことで、私たちは先進的な組織としての地位を確立できました」と、Fozia氏は付け加えます。「Splunkが組織の成長を支え、セキュリティ基盤を強化してくれるおかげで、私たちは、進化し続ける規制や顧客の期待に自信を持って対応できます」