2025年6月11日〜6月13日の3日間にわたって、千葉の幕張メッセにてInterop Tokyo 2025が開催されました。3日間で昨年を上回る約13万人を超える来場者があり、今年も非常に大盛況でした。SplunkはInterop Tokyo 2025において、展示ブースならびにShowNetに参加しました。本記事はその様子をレポートします。
展示ブースは、昨年に続きシスコとの共同展示ブースとなり、多くのお客様にSplunkとシスコのソリューションに触れていただきました。今年は、新たに、Splunkのパートナー様にもシスコ製品と連携したソリューションとして、Splunk製品の展示を行なっていただきました。また、セキュリティ製品の「Splunk Asset and Risk Intelligence (ARI)」とオブザーバビリティ製品の「LLM Application Monitoring」の2つの製品がBest of Show Awardのファイナリストに残ったことにも注目ください!
引用:Facebook - Cisco Japan / シスコシステムズ合同会社より
今年もCiscoメンバーの一員として、Technology Innovation powered by Cisco Partnersの一角にSplunkの展示ブースを構えました。ブース前面ではF1レースにおけるマシンデータの収集デモとミニシアターでの製品紹介、後面ではデータプラットフォームとオブザーバビリティ、セキュリティの製品紹介とデモを行いました。また展示ブース横面にShowNetでの利用状況の画面の展示も行い、盛りだくさんの展示ブースとなりました。
昨年に続き、F1レースのゲームでゲーム内のF1マシンから速度やタイヤ温度、エンジンの回転数などのデータをクラウド上に構築したSplunkでリアルタイムに収集し可視化するデモを行いました。F1ゲームを通じてデータに興味を持っていただき、Splunkのデータ収集と分析の能力をお伝えしました。
F1ゲームでは、参加者の方に、以下の写真のようにゲームでF1マシンを操作いただき、1周のラップタイムを競っていただきます。その際に、自身が操作するゲーム上のF1マシンのデータ、例えば、スピードはもちろん、エンジンの回転数、タイヤの温度変化などをリアルタイムに右側の画面に表示します。実際のF1レースでも行われているデータ収集の一部を再現しています。
ミニシアターセッションでは、企業がレジリエンスを高めるためのSplunkソリューションを三本立てで紹介しました。データを収集する「データプラットフォーム」と、収集したデータを活用する「セキュリティ」と「オブザーバビリティ」です。
データの収集と加工の柔軟性と強力な可視化技術を備えたデータプラットフォームと、昨今の膨大で複雑なデータの管理において、データマネジメント方法の見直しや、複数のデータレイクを連携させるデータフェデレーションについて紹介しました。
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ガートナーの定義するTDIR (Threat Detection and Incident Response)を実現するSIEM製品としてSplunk Enterprise Securityを中心に紹介しました。SIEMとは、ネットワークやセキュリティ機器のログデータ内のアクティビティを収集し、リアルタイムで脅威となりうるものを自動で検出、可視化して、通知する、単一のセキュリティ管理システムであり、SOCの運用基盤となるものです。この中でも、データ取り込みの際に、データの保存先をデータの内容によって区別するデータパイプラインやデータフェデレーションの重要性についても触れています。
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ネットワーク運用に、DevOpsの考え方とデータ分析・可観測性(オブザーバビリティ)の力を組み合わせ、ネットワークの運用をよりスマートに、より効率的に、そしてよりプロアクティブにするNetOpsのための製品、ITSI (Splunk IT Service Intelligence)を紹介しました。
NW機器から収集する情報(Syslog, SNMP, NetFlow)や、ファイアウォール/Proxyログ、PCAPやAPI、その他、サーバー/アプリ/クラウドログなど、あらゆるテキストデータを一箇所に集約し、横断的な検索・相関分析を実現します。
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上記ミニシアターの裏側では、ミニシアターの内容よりも踏み込んだ内容で、データプラットフォームとセキュリティ、オブザーバビリティの製品紹介とデモ展示を行いました。Splunkの営業とエンジニアが待機しており、Splunk製品の価値について、じっくりと説明を行いました。
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ShowNetの詳細は「ShowNet」のパートでお伝えしますが、本年度もShowNetに参加しました。ShowNet環境に作成した画面の一部をSplunkの展示ブースで表示し、ShowNetでの利用についてブースを訪れた方へ紹介しました。
シスコとの共同出展ということもあり、シスコの開催するCisco ShowNetツアーでも、Splunkブースに訪れてもらいました。シスコのShowNet Sponsorship Program 2025 シスコシステムズでも、シスコとSplunkの参加内容をご確認いただけます。8分30秒あたりからSplunkの紹介です。
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日立ソリューションズ様とSCSK様にオブザーバビリティとセキュリティの分野で、Cisco製品とSplunk製品を組み合わせたソリューションを紹介いただきました。
複雑なクラウドネイティブ環境やデータソースのサイロ化を解消し、異常情報のリアルタイム分析と迅速な対応を支援します。SplunkとThousandEyes、AppDynamicsの組み合わせにより、ネットワークやアプリケーションに加えて、様々なシステムのパフォーマンスを包括的に監視し、優れたデジタル体験を提供します。
引用:CiscoJapanチャネル「シスコパートナー展示①|Interop Tokyo 2025」より
Cisco Talos IntelligenceはSplunk Enterprise Security Cloudに統合されました。Splunkは検知したインシデントのレピュテーション(検知したIP/ドメイン/URLなどの脅威度評価)にTalosを活用します。SCSKセキュリティは有資格の自社エンジニアによるSplunk Enterprise Security Cloudの構築、運用等、Splunkに関する様々なご支援が可能です。
引用:CiscoJapanチャネル「シスコパートナー展示①|Interop Tokyo 2025」より
ファイナリスト一覧
エントリーした2つの製品がファイナリストになりました!
「Splunk Asset and Risk Intelligence」
収集したログから、既存資産情報と連携して資産のリスクを洗い出し、インシデントの調査分析を効率化します!
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「Splunk LLM アプリケーション オブザーバビリティ 」- AIのためのオブザーバビリティの1つ
生成AIの活用が活発となる中、生成AIの健全性やリスクを観測するための、Splunk Observability CloudによるLLMアプリのモニタリング機能の登場です!
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ご興味のある方は、Splunkまでご連絡ください。
ShowNet環境へのSplunkのインストールと構築に関して、Splunkから3名、Ciscoから1名のエンジニアが参加しました。ShowNetのNOCメンバーやSTMの皆様、製品コントリビューターの皆様と協力して本番当日を迎えた経験と達成感は、技術だけでなくチームワークという点でも大きく成長できる最高の場です。今回参加した4名のエンジニアが、今回の経験を活かし、業務の場でこれまで以上に腕を振るうことを楽しみにしています。
今回も、装置のシスログを中心に、通信フローの情報、装置の電力使用状況などのメトリックデータをテレメトリーという新しい手法でSplunkの一つのプラットフォームに収集し分析できる環境を構築しました。Splunkはオンプレミス、クラウドIaaS、SaaSと様々な形態で利用が可能ですが、今回は2つの環境でSplunkを構築しました。一つは、Cisco UCSサーバーをSplunk専用マシンとして構築したものを持ち込んでShowNet環境に設置しています。もう一つは、NTTコミュニケーションズ様の提供するSDPFのIaaS環境にSplunkを構築しました。お客様の要件に応じて、様々な環境でのSplunkの構築が可能です。
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Splunkはお客様のビジネスを支えるシステムやセキュリティのレジリエンスを支えることをメッセージしてきました。リアルタイムに大量のデータを収集・分析し、企業のIT環境における潜在的な問題を早期に検知します。セキュリティとオブザーバビリティ(IT運用、DevOps、NetOps)における企業全体のデジタルレジリエンスの可視化と最適化を実現し、企業のレジリエンス向上に大いに貢献します。レジリエンスを高めることで、企業はビジネス環境の変化に柔軟に対応し、競争優位性を保つことができます。
この記事を読んでSplunkに興味を持って頂いた方は是非一度、Splunkを体感してみてください。Splunkプラットフォームを無償で体感できるトライアル版、Splunkの機能や操作を体感できるワークショップもご準備しております。
さあ、Let’s Splunking!
Splunkプラットフォームは、データを行動へとつなげる際に立ちはだかる障壁を取り除いて、オブザーバビリティチーム、IT運用チーム、セキュリティチームの能力を引き出し、組織のセキュリティ、レジリエンス(回復力)、イノベーションを強化します。
Splunkは、2003年に設立され、世界の21の地域で事業を展開し、7,500人以上の従業員が働くグローバル企業です。取得した特許数は1,020を超え、あらゆる環境間でデータを共有できるオープンで拡張性の高いプラットフォームを提供しています。Splunkプラットフォームを使用すれば、組織内のすべてのサービス間通信やビジネスプロセスをエンドツーエンドで可視化し、コンテキストに基づいて状況を把握できます。Splunkなら、強力なデータ基盤の構築が可能です。