ハイブリッド環境やマルチクラウド環境にまたがってビジネスが拡大し、AIを活用したテクノロジーの統合が進むにつれ、システムはますます複雑化し、それに伴ってパフォーマンス低下やダウンタイムコストなどのリスクも高まっています。顧客に影響が及ぶようなITの問題を回避するためには、複数の環境にまたがるデータを関連付け、問題が深刻化する前に異常を検知し、インシデントを効率的に解決するためのより優れた方法が必要です。Splunkとシスコの連携がそれを実現します。データ、コンテキスト、ワークフローの共有を通じてIT運用チームとエンジニアリングチームが団結することで、問題をより迅速に検出、調査、解決することが可能になります。
当社の最新機能により、お客様は競合他社の一歩先を行き、問題をより効率的に解決できます。AIドリブンの革新的な機能を活用して、データ探索を簡素化し、プロアクティブに異常を検知して問題の深刻化を防ぎ、イベント管理を合理化することで、トラブルシューティングをさらに迅速化できます。また、新しいインテグレーション機能を使えば、アプリケーション、インフラ、データベース、セキュリティ全体にわたる可視性が向上し、コンテキストを活用したトラブルシューティングと迅速な問題解決が実現します。AI駆動型オブザーバビリティプラクティスを構築する準備はできていますか?以下の強化された最新機能をぜひご活用ください。
推測するな、AIで検出・質問・解決せよ
パフォーマンスの最適化でも、インシデント対応でも、SplunkのAIイノベーションを活用すれば、トラブルシューティングを簡素化し、迅速化できます。ここからは最新機能を掘り下げ、問題を未然に防ぐためにどのように役立つかについて詳しくご説明します。
- Observability CloudのAI Assistant:Splunkの新機能であるObservability CloudのAI Assistantは、エージェントAIテクノロジーを搭載しており、クラウドアプリケーションやクラウドインフラに関する質問に回答できます。プロンプトを入力すると、AI Assistantがログ、メトリクス、トレースデータをわずか数秒で分析して、考えられる根本原因やパフォーマンスのギャップに関する重要なインサイトを提供し、ITインシデントのトラブルシューティングに役立つ推奨アクションを提案します。このAI Assistantは、米国、オーストラリア、欧州の一部の地域で利用できます※日本ではプレビュー中です。
詳細についてはこちらをご覧ください。また、AI Assistantを使ってKubernetesの問題をすばやくデバッグする方法についてはこちらをご覧ください。

- ITSI 4.20 - Drift Detection:Splunk ITSIのDrift Detectionは、KPIの急激な変化を、影響が出る前に検出できます。また、問題を示している可能性のある、ゆっくりとした長期的な傾向の変化(数カ月にわたってレイテンシーが徐々に高くなっているなど)をプロアクティブに特定して、問題が発生する前に修復することもできます。詳しくはこちらをご覧ください。

- ITSI 4.20 - Simplified Alert Onboarding (近日リリース予定):Splunk ITSIのAIを活用したSimplified Alert Onboardingを使えば、アシスタント付きのワークフローに沿ってイベント分析を簡単に開始できます。また、Splunkや一般的なサードパーティツール(Nagios、SolarWinds、Microsoft SCOMなど)からアラートを簡単に取り込んで変換できます。この処理には、事前構築済みのテンプレートや、以下のような機能を含む自動化された状況認識型のイベント相関付けが利用されます。
- ITSIと統合されたサードパーティ製品との間でアラートデータを送信したり、アラートアクションを実行したりするためのWebhookインテグレーション。
- ITSIのアラートをJiraに送信するためのJira Cloudとの双方向でのインテグレーション。
- ビジネスサービスの豊富なコンテキストを取得し、根本原因分析をさらに迅速化するためのSplunk Observability Cloudとのイベント統合。

アプリ、インフラ、データベース、セキュリティ全体にわたって対応を迅速化
ハイブリッドクラウドアーキテクチャ、分散アプリケーション、グローバルデータベースなどで構成される最新のIT環境は、ますます複雑化が進み、管理が難しくなっています。このような課題を解決するために、Splunkとシスコは連携して以下の新たなインテグレーション機能を提供し、ポートフォリオ全体にわたって、これまで以上に包括的なビジネスの可視化と迅速な問題の修復を実現します。
- AppDynamicsアドオンと専用のAppDynamicsコンテンツパック(近日リリース予定):AppDynamicsとSplunk ITSIの統合により、可視性が向上し、アプリケーションやインフラがデータベースと動的に関連付けられるため、問題を迅速に検出し、コンテキストに即したトラブルシューティングを行うことができます。こちらで詳細をご覧いただくか、Splunkbaseで直接アクセスしてください。
- AppDynamics Secure ApplicationとSplunk Enterprise Securityの統合:AppDynamics Secure ApplicationとSplunk Enterprise Securityを新たに統合することで、IT運用チームとセキュリティチームで統一された可視性が実現します。Secure ApplicationからSplunkプラットフォームにアプリケーションへの攻撃に関するデータを送信することで、セキュリティアナリストにアラートを通知し、アプリケーションセキュリティの調査ワークフローを加速して、問題を迅速に解決できます。
Splunkをすでにご利用で、ここでご紹介した新機能の詳細にご興味のある方、または実際にお試しになりたい方は、こちらからご登録ください。新機能に関する皆様からの貴重なご意見をお待ちしています。
このブログはこちらの英語ブログの翻訳、髙柴 元によるレビューです。