ITチームとネットワークチームは、これまで以上にすばやくインシデントを検出し、解決しなければならないというプレッシャーに直面しています。企業がクラウドサービスやSaaS、AI対応アプリケーション、さらには外部ネットワークにまたがる複雑な分散型アーキテクチャに依存している場合、分断されたインシデント対応戦略では、十分に対応できないことが少なくありません。なぜなら、膨大なアラートが生成される上に、コンテキストが不足し、外部の依存関係を明確に可視化できないからです。
インシデント対応の最新アプローチでは、AIドリブンな分析とイベント管理を、ビジネスコンテキストに関連付けられたネットワークインサイトと組み合わせて、シームレスなデジタルエクスペリエンスを実現することが求められます。組織は、連携不足のインシデント対応に頼るのではなく、双方向の可視性や自動化、予測的インサイトを活用し、将来起こりうる問題をプロアクティブに検出して優先順位を付け、修復する必要があるのです。
今日のデジタル環境において、ITチームには毎日何千ものアラートが殺到しますが、その多くは、重複、対応不要、または誤検知のアラートです。アラートの相関分析とフィルタリングを効率的に行う手段がなければ、チームは重大なインシデントと背景ノイズの区別に苦労し続けることになるでしょう。こうした過剰なアラートは、対応の遅れ、燃え尽き症候群、そして問題の見落としにつながります。迅速な対応を実現しているチームは、この課題を克服するために、インシデント対応の一環としてAIドリブンなイベント相関分析を積極的に導入し、関連するアラートを自動でまとめ、重要なインシデントごとに整理しています。こうした手段が整っていないと、チームはノイズへの対応に追われ続け、最も影響の大きい問題を優先して処理することができません。
問題が発生すると、チームはログを確認し、ダッシュボードを切り替え、チケットを手作業で発行するといった決まった対応に頼りがちです。しかし、ハイブリッド環境では、問題は1カ所にとどまらず、アプリケーション層やインフラ、外部ネットワークにまたがって広がるため、根本原因の特定は複雑で時間がかかります。数分の差が結果を左右する状況では、点と点を自動的に結び付ける戦略が必要なのです。迅速な対応を実現しているチームは、事後対応型のアプローチではなく、インテリジェントなイベントの相関付けを通じて、ノイズを低減し、シグナルの違いを見極め、エンドユーザーに影響が出る前に自動で修復作業を行っています。
組織が、競争力を維持するために、SaaSアプリケーション、クラウドホスト型ワークロード、およびサードパーティAPIへの依存を強めている中で、多くのITチームはサードパーティネットワークの監視に必要な可視性を確保できていません。パフォーマンスの問題が発生しても、根本原因が社内の障害にあるのか、ISP、クラウドプロバイダー、またはSaaSベンダー側の問題にあるのかを判断できず、手探りの状態に陥ることが多くあります。状況を可視化できず、証拠もなければ、自信を持って行動することも、ベンダーに責任を追及することもできません。
ネットワークインテリジェンスとオブザーバビリティを連携させることで、組織は自社所有のネットワークと外部ネットワークの両方で可視性を強化し、サードパーティサービスの劣化を社内サービスの障害と同じレベルで検出、診断、対応することが可能になります。
多くのオブザーバビリティプラットフォームで、ネットワーク監視機能を何らかの形で組み込もうという試みが行われてきました。しかし、外部ネットワークの依存関係を十分に把握し、問題に対応するのに欠かせない詳細なインサイトをリアルタイムで提供できるプラットフォームはほとんどありません。
監視対象が自社所有のものに限定:ログ、インフラ、アプリケーションは監視可能ですが、オープンインターネットやISPなど、自社が所有していないものは監視できません。
詳細なネットワークテレメトリが欠如:BGP分析機能、ルーティングの可視化機能、グローバルな監視ポイントがありません。
対応が事後的:ユーザーから苦情が出るまで、問題の存在に気づくことができません。
インテリジェントなイベント管理、詳細なオブザーバビリティ、専用のネットワークインテリジェンスを組み合わせることで、レジリエンスの向上とシームレスなデジタルエクスペリエンスの確保に欠かせない包括的なサービスの可視化を実現できます。
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