Splunk AppDynamicsはビジネスパフォーマンスと関連付けられたフルスタックのオブザーバビリティを実現し、ハイブリッド環境でもオンプレミス環境でもアプリケーションのパフォーマンスを最適化します。

パフォーマンスの障害を取り除く
業務のどの部分であれ、一瞬でもダウンタイムが発生すれば、あらゆる患者の生存に影響を及ぼしかねません。そのため、チームはAppDynamicsダッシュボードを使用して重要なサービスレベルのしきい値を監視および管理するとともに、各ビジネスチームの専門家がそれぞれの業務運用に責任を持ち、重要なアプリケーションやサービスに優先順位を付けて対応できる体制を整えています。
「AppDynamicsは、私たちの業務に大きな変革をもたらしました。各アプリケーションチームは、きめ細かく実用的なインサイトに加え、ダッシュボードや自動アラートを利用できるようになりました。これらの機能は、サービスの潜在的な問題を未然に検出し、問題が深刻化して業務のさまざまな部分に影響を及ぼす前に対処するために欠かせません」とMoss氏は説明します。「経営幹部、開発者、サポートチームは、それぞれの目的に応じたダッシュボードを活用することで、環境全体をエンドツーエンドで幅広く把握しています。環境の状況は毎月レビューして、全員が同じ目標に向かって取り組んでいるかを確認しています。また、重要なアプリケーションに関して、見逃している可能性のある潜在的な問題を各チームに通知することで、対応漏れを防いでいます」
高機能なインフラは、ドナーにとって前向きで意義のある体験を提供するために不可欠です。こうした体験は、ドナーが見知らぬ誰かの命を救うという決断に誇りを感じ、家族や友人に登録を勧めるきっかけにもなります。また、とりわけ登録が少ない層でのドナー数の拡大にも寄与します。
ドナーと患者双方のエクスペリエンスを向上
AppDynamicsの導入により、NMDPは重要なITシステムやアプリケーションを把握し、運用する方法を根本的に変えることができたと、Moss氏は語ります。リアルタイムにエンドツーエンドでサービスを可視化できるようになったことで、問題が発生する場所とタイミングを事前に特定しやすくなり、平均検出時間(MTTD)の短縮につながりました。これにより、サービスの中断を前年比でおよそ75%、ダウンタイムを30%削減することができました。
さらに重要なのは、AppDynamicsの導入によって、ドナーと患者の骨髄移植プロセスにおける課題を解消し、改善につなげることができた点です。「AppDynamicsを使用すると、パズルのピースがどのようにはまるかが分かるように、ドナー用のシステムと患者用のシステムのコンポーネントがそれぞれどのように連携して機能しているかを把握できます」とMoss氏は言います。「昨年、私たちは6,000人以上の命を救うお手伝いができました。私たちは、今後もさらに多くの患者が適合するドナーと出会えるよう支援し、移植プロセス全体を通じてサポートを提供していきます。AppDynamicsによってもたらされる高いパフォーマンスと信頼性は、その実現を支える大きな力となるでしょう」