提携開始から6年が経ち、SplunkとSAPの戦略的パートナーシップは一層強固なものとなっています。今や、SplunkとSAP自身も含む数千もの組織が、Splunkを利用して、ミッションクリティカルなSAPシステムのエンドツーエンドのオブザーバビリティとセキュリティを確保しています。SAPユーザーは、Splunkを毎日活用することで、リアルタイムのインサイトを獲得し、システム全体を詳細に可視化して、脅威の迅速な検出と対応を実現しています。
Medtronic社のように、数百万平方フィート規模の配送センターを持つ世界的な医療機器販売会社にとって、SplunkやSAPの導入から得られる価値は明白です。「Splunkを導入していなければ、サプライチェーン全体を可視化することは不可能だったでしょう」と、Medtronic社のシニアプリンシパルITテクノロジストは述べています。Medtronic社はSplunkの可視化機能とダッシュボードを活用して、流通やサプライチェーンの大規模なプロセスを、倉庫内の搬入口単位にまで分解して管理しています。「データを即座に取り込むことができるため、チームがデータを収集するのに1週間も待つ必要はありません」
先月開催されたSAPの年次カンファレンスSAP Sapphire 2025で、Splunkはあらゆる業界のお客様から同様のご意見をいただきました。会場では、お客様とミーティングをしたり、SplunkとSAPの共同ソリューションのデモを行ったりしたほか、カクテルパーティーでの交流を通じて、SAPやEPI-USE、Evolutioといったパートナーとの関係を深めました。そして、非常に多くのお客様から、SAP環境を完全に可視化するための高度なオブザーバビリティ、監視機能、分析機能を提供できるのはSplunkだけ、という高い評価をいただきました。
Splunkは先月、フロリダ州オーランドで開催されたSAP Sapphire 2025に、18,000人以上のテクノロジーリーダーとともに参加しました。SAPはこの1週間に、アマゾン ウェブ サービス(AWS)社、Palantir社、Perplexity社との新たなパートナーシップの締結や、GROWとRISEによるSAP Cloudへの移行の推進、価格モデルの刷新、さらにAIを「エンタープライズ向けオペレーティングシステム」と位置付ける大胆かつ革新的なビジョンなど、数々の重要な発表を行いました。また、アプリケーションがデータを生成し、データがAIを駆動し、AIがアプリケーションを継続的に改善するというフライホイールモデルを紹介し、生産性を30%向上させることが可能な、インテリジェントで自己最適化型のビジネスシステムの未来像を示しました。
Splunkもこのイベントを通じて、各業界のSAPユーザーと情報交換し、SplunkとSAPの強力な共同ソリューションを紹介しました。また、RHONDOSやEvolutioなどのパートナーと共催した交流イベントでは、カクテルパーティーも大いに盛り上がりました。その中でお客様から一貫して寄せられたのは、SAP環境を完全に可視化するための高度なオブザーバビリティ、監視機能、分析機能を提供できるのはSplunkだけ、という嬉しい声でした。
分科会セッションやお客様との面談では、Splunkのエキスパートが3M社、HD Supply社、Medtronic社などの事例を取り上げ、彼らがどのようにSplunkを活用して、スマートな運用、SAP環境の保護、デジタルトランスフォーメーションの加速を実現しているのかを紹介しました。そして、Jessica Alba氏をゲストに迎えた刺激的な対談と、EPCOTでのZac Brown Bandの限定ライブで、1週間を締めくくりました。
Sapphireに参加された方もそうでない方も、SplunkとSAPの提携がこれほどの影響力を持っている理由やエコシステムの最新の動向を、ぜひこの機会にご確認ください。
SAPシステムはお客様の最も重要なビジネス活動を支えていますが、標準で搭載されている監視ツールには限界があり、特にSAP環境外の状況を十分に可視化することは困難です。また、SAPアーキテクトの方ならご存じのとおり、これらのシステムは単独で動作するわけではありません。データソース、インフラ、セキュリティサービス、ミドルウェア、そして相互に関連するビジネスプロセスで構成された複雑なエコシステムに依存しています。そこで登場するのがSplunkです。Splunkは、コアアプリケーションからそれをサポートするシステムに至るSAP環境全体で、フルスタックのオブザーバビリティ、リアルタイムの相関分析機能、および実用的なインサイトを提供します。
Splunkでは以下のことができます。
これにより、複雑なハイブリッド環境でも、問題の迅速な検出、意思決定の向上、セキュリティ態勢の強化が可能になります。
Service Intelligence for SAP Solutions (SI for SAP)は、SAP環境をより効率的かつ高度に監視および管理したい企業に適したソリューションで、SAPストアから入手できます。SI for SAPは、Splunk IT Service Intelligence (ITSI)に標準搭載されている機能であり、SAPシステムの状態を詳細かつ包括的に可視化し、予測的な健全性監視を実現します。ITチームは、SplunkによってSAPデータをインフラデータと相関付けることで、サービスの健全性を詳細に可視化し、調査を迅速に掘り下げることができるため、問題の検出と対応にかかる時間が80~90%短縮されます。さらにSI for SAPでは、差し迫った障害発生を30~40分前に予測することも可能です。
Service Intelligence for SAPのメリットは、以下の成果からも明らかです。
PowerConnectは、SAPテレメトリをほぼリアルタイムでSplunkにストリーミングします。これにより、セキュリティコンプライアンス要件に対応し、P1インシデントを最大30%削減し、MTTRを最大70%短縮することが可能です。また、1,800以上の事前構築済みのユースケースが提供され、セットアップも1時間足らずで完了するため、SAPのオブザーバビリティがもたらす価値をすばやく実現できます。
さらに、PowerConnectを使えば、リアルタイムおよび過去のSAPデータの両方を可視化して監視できるため、ビジネスサービスとサポートプロセスの全体的な健全性を把握するために重要なコンテキストを獲得できます。PowerConnectは、SAPデータを効率的に保持し、SAPテレメトリをインフラやセキュリティに関するシグナルと相関付けることで、ビジネスにとって重要な業務プロセスを包括的に可視化します。
保守・修理・運用(MRO)製品の卸売業者として、全米25州に40以上の配送センターを展開しているHD Supply社は、PowerConnectを活用してSAPの監視精度を向上させています。「SplunkとPowerConnectのおかげであらゆるデータを活用できるようになったため、システムをより正確に監視し、発生する事象を把握してプロアクティブにアラートを出せるようになりました」と、HD Supply社のエンタープライズアーキテクトであるDavid Propst氏は述べています。HD Supply社が、処理のボトルネックを特定し、根本原因分析やトリアージを迅速化し、データを統合して収益レポートを作成するためにSplunkを選んだ理由を、Propst氏の事例でご確認ください。
Splunkは、セキュリティ運用のモダナイズ、サービスパフォーマンスの向上、SAPデータの価値の最大化といったさまざまな目標の実現に必要な可視性、スピード、規模をSAP環境に提供します。Splunkがもたらす成果は、フォーチュン500の大企業からSAP自身に至るまで、さまざまな現場で明らかになっています。
SAP関連資料
Splunkプラットフォームは、データを行動へとつなげる際に立ちはだかる障壁を取り除いて、オブザーバビリティチーム、IT運用チーム、セキュリティチームの能力を引き出し、組織のセキュリティ、レジリエンス(回復力)、イノベーションを強化します。
Splunkは、2003年に設立され、世界の21の地域で事業を展開し、7,500人以上の従業員が働くグローバル企業です。取得した特許数は1,020を超え、あらゆる環境間でデータを共有できるオープンで拡張性の高いプラットフォームを提供しています。Splunkプラットフォームを使用すれば、組織内のすべてのサービス間通信やビジネスプロセスをエンドツーエンドで可視化し、コンテキストに基づいて状況を把握できます。Splunkなら、強力なデータ基盤の構築が可能です。