セキュリティチームは、かつてない困難な状況の中で奮闘しています。AIの活用が進むことに起因するデータの爆発的増加、コストの上昇、運用の複雑さが相まって、カバレッジに重大なギャップが生じています。断片化したワークフローや不十分なツールのため、防御効果も低下しています。さらに、AIを使った攻撃が多くなってきており、その速度、規模、巧妙さが増しています。チームはこれに追随して対応するため、未検証のAIツールの導入を強いられています。
融通が利かないSIEM、分散したワークフロー、ニッチなポイントソリューションといった時代遅れのセキュリティアプローチは、この新しい時代に対応できるものではありません。セキュリティ運用には今まで以上に迅速な進化が求められているのです。その影響は明らかに出ています。セキュリティリーダーの50%以上は、今後12カ月以内に現在の職務を離れる可能性が高いと述べています1 。こうした燃え尽き症候群は、検出の遅れやビジネスリスクの増大に直結することになります。
Splunkは、AI時代に向けて構築された新たなセキュリティプラットフォームを切り開いてきました。本日、Splunk Enterprise Security (ES) Premierの一般提供をクラウドのお客様に向けて開始いたします。お客様が管理する環境については、2月18日に提供を開始いたします。これは極めて重要なマイルストーンとして、エージェンティックSOCを強化し、セキュリティ運用における可能性を再定義する当社の取り組みを示すものです。
Enterprise Security Premier (ES Premier)を早期に導入した企業は、統合されAIによって強化されたSecOpsプラットフォームによるアプローチの効果をすでに実感しています。WebsterBankでCISOを務めるPatty Voight氏は、.conf25のユーザーカンファレンスで次のように語っています。
Splunk ES Premierを導入したことで、素晴らしい成果を得ることができました。組織全体にわたり、すべてのセキュリティ要素が統合されます。当社が使っているのは、SIEM、SOAR、UEBAが統合されて強力な機能が集約された、単一のシームレスな統合プラットフォームなのです
セキュリティの役割は、事後対応型から戦略的イネーブルメントへと変わりました。その要件を満たすには、新しい運用モデルが必要となります。それがエージェンティックSOCです。
自律型で展開されるエージェンティックSOCとは、データ、分析、ツール、AIを統合したシステムであり、進化する脅威の状況にアナリストが継続的に適応できるよう支援します。人間の持つ専門知識とAIドリブンのエージェントを組み合わせ、脅威の検出、調査、対応(TDIR)のライフサイクル全体にわたって支援、行動、学習を行います。このモデルにより、日常業務は自動化され、複雑な作業は合理化され、防御担当者は確信を持って迅速に行動することができます。
Splunk ES Premierは、このビジョンを実現するために開発されたものです。10年にわたりGartner、IDC、ForresterによってSIEM/セキュリティ分析のリーダーとして評価されてきた実績を基に、定型業務を自動化し、複雑なシナリオを合理化することで、アナリストを事後対応型のアラート処理者からプロアクティブな防御担当者へと引き上げます。
ES Premierは単なるツールの寄せ集めではなく、統合セキュリティエンジンです。SIEM、SOAR、ユーザーとエンティティの行動分析(UEBA)、脅威インテリジェンス、検出エンジニアリングといった、市場をリードするテクノロジーを統合し、AIを活用したシームレスなセキュリティプラットフォームを実現しました。これは、脅威の検出、調査、対応の方法を根本的に変えるものです。
セキュリティの成果を出していくには、まずデータです。ES Premierは、高度なデータ管理と統合を通じて、クラウド、オンプレミス、ハイブリッド環境全体にわたり比類のない可視化を実現します。これらの機能は、競合他社と一線を画す強みです。他社の場合、同様の結果を得るためには、サードパーティーパートナーに依存せざるを得ないからです。Splunkのオープンデータファブリックは、事前構築済みの統合、コスト管理、強力なデータ管理、高度なパイプライン、柔軟性の高い統合を提供します。データがどこに保存されていても、どのようなかたちで必要な場合でも、作業することができます。
適切な分析ができなかったら、未加工のシグナルは意味をなしません。ES Premierは、特別に構築された強力な機能を通じて、データを確かな行動へと結び付けます。
ES Premierを使用するすべてのアナリストは、コアワークフローの一環として、高度な自動化と行動分析をすぐに利用することができます。これにより、検出と対応を隔てていた障壁が解消されます。
アラート疲れは、量だけの話ではありません。断片化も問題なのです。アナリストは、ツールを切り替えたり手動で調査をまとめたりすることで、時間を浪費し、コンテキストを見失っています。ES Premierなら、このような問題が解消されます。
Voight氏はこう説明します。自動化は当社の成功にとって不可欠であり、統合への取り組みにおいても重要なものです。SIEMとSOAR機能を統合し、自動化に組み込んだかたちにして導入を容易にしました。目標は、レベル1とレベル2のチームが対象分野のエキスパートの負担を解放できるようにして、戦略的な業務に集中しやすくすることです
Splunkは、組織のSOCの業務に即して動作するAIを提供します。このAIは専用に開発されたもので、運用の現実に根差したかたちでアナリストのワークフロー全体にわたって組み込まれており、測定可能な成果に焦点を当てています。主な機能をご紹介しましょう。
すべてのアクションは透明性を備え、監査可能で、アナリストの制御下にあります。これは人間主導のAIであり、チームに取って代わるものではなく、チームを支援するために設計されたものです。
ハイブリッド環境全体にわたり認証情報を迅速に悪用することで知られるグループ、「Scattered Spider」に対する防御策を取り上げてみます。従来の環境では、初期の兆候がサイロに埋もれてしまいます。ES Premierでは、一貫した防御で確実な対応をとることができます。
結果として、複雑で進化する脅威の検出が高速化され、手動によるツールの切り替えも削減されます。さらに、連携した対応の実現を、マシン並みの速度で確信を持って行えます。これが、いまSplunk ES Premier Editionで利用可能な、エージェンティックSOCの実践例です。
エージェンティックSOCは、チームが消火活動から防火活動に移行できるよう支援します。SplunkはAIへの投資を継続的に進めており、これによって組織は、環境固有のデータ、インテリジェンス、資産コンテキストに基づくリスク分析を活用して、攻撃を予測できるようになります。Splunkコミュニティは新たなAIエージェントの構築と共有を進めていき、これにつれてイノベーションはさらに加速していくでしょう。
価値実現の加速に向けて、お客様はSplunk Educationコースを活用して、ES Premierの重要な専門知識を習得し理解を深めることができます。さらに、Splunk Professional Servicesは、エキスパートによるガイダンスと実績あるセキュリティのベストプラクティスを提供し、迅速な導入を支援します。これにより、お客様は導入初日から価値を引き出すことができます。SOCのモダナイズを検討しているなら、今こそ行動すべきタイミングです。
エージェンティックSOCを強化する準備はできていますか?ES Premierの実際の動作をライブデモで紹介するDemo Dayにご登録ください。ご予約はこちらでどうぞ。
脚注:
1. 2025 IANS Cybersecurity Staff Compensation Benchmark Report
このブログはこちらの英語ブログの翻訳、大久保 かがりによるレビューです。