このたび、Splunk Enterprise 10.0およびSplunk Cloud Platform 10.0の一般提供が開始されました。最高水準の安全性と安定性を備えた最先端のプラットフォームによって、デジタルレジリエンスとコンプライアンスに対応した未来を実現します。
Splunk 10プラットフォームは、データセキュリティの新たな進化を体現したものです。最新の暗号化モデルと高性能なデータパイプライン管理により、サーチとインデックス作成、ダッシュボードの視覚化、容易なコンプライアンス管理といった機能がいちだんと強化されています。
Splunk Enterprise 10.0およびSplunk Cloud Platform 10.0は、安全性が高くコンプライアンスに準拠した環境を提供します。Splunk管理者の運用負担が軽減され、ビジネスの戦略的な優先事項に一層集中できるようになります。Splunk 10は、FedRAMPとFISMAのFIPS 140-3暗号化要件を満たしており、機密情報とデータを確実に保護します。OpenSSL、Python、MongoDBなどのライブラリとパッケージもすべてアップグレードされました。昨今の激動する企業環境にあって、お客様がセキュリティと信頼性の最前線に立ち続けられるよう後押しをします。
データの量が急増し複雑さが高まる状況にあって、組織は大変な重圧を抱えています。それは、ノイズをかきわけて実用的なインサイトを引き出し、より迅速かつ的確な意思決定を下さなければならないということです。Splunk 10を使えば、データコストの適切な管理とデータパイプラインのエンドツーエンドの可視化が実現でき、これによって各チームはリソースを最適化し、ビジネス成果をスマートに達成できるようになります。
Splunk Enterpriseでご利用いただけるEdge Processorは、SPL2ベースのパイプライン処理機能です。フィルタリング、マスキング、ルーティング、データ変換が強化されたことにより、データパイプライン管理での制御、選択、コストの面で柔軟性が高まりました。
Splunk Enterpriseに新たに追加されたエージェント管理機能では、フリートのステータスと健全性を詳細に表示してインサイトを得られるため、数百のエージェントの管理、リモートアップグレードの実行、健全性の監視を効率化できます。OpenTelemetry Collectorに対応した新機能により、データの取り込み用に導入したすべてのエージェントを1カ所でまとめて表示できるようになりました。プロアクティブな管理、迅速なトラブルシューティングに加えて、環境全体を通じて一貫性の高いデータ運用が実現します。
Splunk Cloud PlatformではIngest Monitoringを利用できるようになりました。データパイプラインをリアルタイムで的確に視覚化するため、すべてのソースとインデックスにわたり取り込み量を追跡し、遅延の問題を特定し、データフローを最適化できます。
Splunk EnterpriseのSplunk Observability Cloud関連コンテンツを使用すれば、スタック全体をくまなく詳細に可視化し、ITトラブルシューティングを加速できるようになります。今回の機能強化は、ITに関する問題の根本原因の迅速な特定を支援します。IT運用担当者は、検索とレポート作成の画面でSplunkログと照合しながら、Splunk Observability Cloudのインフラストラクチャやアプリケーションのデータを簡単にプレビューできます。Splunkのオブザーバビリティデータをワークフローに統合することにより、単一のプラットフォームでデジタルシステムを包括的に把握可能になるので、さまざまなツールやバラバラのチーム間を探し回る必要がなくなります。
さらに、Splunk Observability Cloudの監視メトリクスとサービスマップビューをSplunk Dashboard Studioに追加しました。Splunk EnterpriseでSplunk Observability Cloudの高機能なリアルタイムメトリクスストアにアクセスしたり、SPLベースのダッシュボードとともにサービス間のすべての依存関係を簡単に可視化したりできるようになります。一元化されたダッシュボードを使って、デジタルシステムの健全性に関するインサイトも迅速に得られるようになりました。
Splunk Enterprise 10.0に、Splunkにログインする必要なくダッシュボードを公開できる機能を追加しました。Splunk Ideasで、Dashboard Studioに最も要望が多かった機能です。視覚に訴える効果的なダッシュボードを、同僚やアナリスト、経営幹部と共有できるようになりました。情報に基づく意思決定をくだすうえで参考になるデータを、セキュリティを損なうことなく提供できます。
Splunk 10のDashboard Studioのアップデートは、これだけではありません。ダッシュボードのお気に入り登録、特定のタブへのリンク、インタラクティブ性を高めるボタンの追加などにより、効率と生産性を高め、セキュリティやオブザーバビリティの成果を迅速に達成できます。
Splunk Cloud PlatformのDashboard Studioでは、複数タブのエクスポート、強化されたタブ操作、グラフのタイプを増やした拡張トレリスレイアウト、UIによるダイナミックなマップの着色、改善されたトークン管理、正確なズームコントロールを導入しました。ダッシュボードの作成と操作を一段と素早く直感的に行え、カスタマイズもできるようになりました。
Splunkプラットフォームのこうした画期的な機能強化とモダナイゼーションは、進化し続けるデジタル環境の先を進むという決意を示すものです。Splunkプラットフォームがモダナイゼーションを続けていくうえでは、破壊的変更に対応していただく必要が生じるかもしれません。
そのために、Splunk Health Assistant Add-On(SHAA)をご用意しています。Splunk Enterprise 10.0の次期バージョンへの移行を効率化するためのアップグレード準備ツールとして、Splunk Enterpriseモニターコンソールを補完するものです。最新の検証チェックは、Splunk 10向けに開発されています。不具合が生じる可能性のある変更を、アップグレード前に特定して修復できます。
Splunk Cloud Platformをご利用中でしたら、Splunk Cloud Platformモニターコンソールから、Splunk Cloud Platform関連の検証の一部を利用できます。チェックは自動でインストールされ、手動で再起動する必要はありません。
SplunkBaseでホストされているSplunkおよびサードパーティのアプリケーションには、Splunk 10への準拠を確認するためのインジケーターが用意されています。さまざまな組織やユーザーが引き続き使用できるように、アプリケーションがテスト済みでSplunk 10に対応していることを示しています。
連邦情報処理標準(FIPS)の必要な基準すべてを満たしてコンプライアンスを維持するためには、Splunk 10が不可欠です。FIPS準拠の環境を運用しているSplunk Enterpriseのお客様は、2026年3月8日までに10.0へのアップグレードを完了し、FIPS要件への準拠を維持しましょう。Splunkエキスパートと担当のエンゲージメントマネージャーがあらゆる質問にお答えし、Splunk 10への準備を最もスムーズに進められるよう支援いたします。
Splunkプラットフォームは、データを行動へとつなげる際に立ちはだかる障壁を取り除いて、オブザーバビリティチーム、IT運用チーム、セキュリティチームの能力を引き出し、組織のセキュリティ、レジリエンス(回復力)、イノベーションを強化します。
Splunkは、2003年に設立され、世界の21の地域で事業を展開し、7,500人以上の従業員が働くグローバル企業です。取得した特許数は1,020を超え、あらゆる環境間でデータを共有できるオープンで拡張性の高いプラットフォームを提供しています。Splunkプラットフォームを使用すれば、組織内のすべてのサービス間通信やビジネスプロセスをエンドツーエンドで可視化し、コンテキストに基づいて状況を把握できます。Splunkなら、強力なデータ基盤の構築が可能です。