重要なポイント
Cisco Live EMEAでのお客様との会話から、経済的な圧力と大量のデータが大きな課題になっていることがわかりました。その解決策として、よりシンプルにレジリエンスを向上させることのできる、ROIが明確なソリューションが求められています。
AI導入は、試行錯誤の段階から、本番運用でのビジネス価値の創出段階に移りつつあります。ただし、AIを実用化するためには、より明確な展開方法の確立と拡張性の維持が課題になります。
Splunkとシスコは、データの統合、複雑さの軽減、AIを活用したツールの提供を通じて、これらの課題解決を支援します。統合的なソリューションによって、インサイトを、より迅速で的確な意思決定につなげます。
お客様との交流は、シスコのカンファレンスにおいて最も重要なイベントであり、私たちが製品リーダーとして掲げるお客様中心主義の基盤になっています。カンファレンスでの会話は、お客様が日々直面している課題を深く理解するために役立ち、私たちの製品が真に貢献する方法についてのアイデアを与えてくれます。また、基調講演や発表に対するリアルタイムのフィードバックとして、この業界が目指すべき方向を明確に示してもくれます。お客様からのご意見は、Splunkが今後もイノベーションを続け、AI時代を歩むお客様を支援していくうえで大いに参考になります。そして何よりも、それらは進化するニーズに真摯に応える製品を開発するうえでの重要な指針となっています。
私は、お客様とミーティングを行う前には常に、時間をかけてお客様のビジネスを理解し、お客様が最も重視している課題や機会について検討します。そして、その知識と、Splunkの方向性に関する最新情報を照らし合わせて、お客様の成功に最も役立ちそうな情報を提供します。こうして、ミーティングのたびに、Splunkがお客様に継続的に提供できる具体的な支援を明確に示せるように心掛けています。
Cisco Live Amsterdamも例外ではありませんでした。そのおかげで、リテール(小売)や通信など、さまざまな業界のお客様、そしてSplunkのパートナーやマネージドサービスプロバイダー(MSP)の方々と有意義な会話ができました。これらの話し合いを通じて、お客様が直面している3つの重要な課題と、それらの課題を乗り越えて成功を掴むためにシスコとSplunkがどのように支援できるかが明らかになってきました。

IT環境はかつてない激動の時代を迎えています。その中で、今日のセキュリティリーダーは、テクノロジースタックのセキュリティを維持する以上のことを求められています。それは、レジリエンスを構築することです。
組織としては当然、ROIは最優先事項であり、多くのお客様が、レジリエンスを維持することの経済的メリットを指摘しています。しかし、データ量は過去最高水準に達し、テクノロジー環境にはさまざまなベンダーのポイントソリューションが乱立しているのが現状です。その結果、支出が増大する一方で、わずかなインサイトしか得られないという矛盾に陥っています。このような状況を打開し、オブザーバビリティソリューションを活用して十分なROIを確保することがお客様の目標となっています。特にデータの分散が加速する今日、TCO (総所有コスト)を抑えながら、より大きな価値を実現することは、組織にとって重要な課題です。
AIの全社的な導入はより実践的な段階に入りつつあります。当初の試行錯誤や熱狂の段階を経て、AIの可能性について理解することはできました。そして今、リーダー陣は、その熱意を具体的なビジネス成果につなげることに大きな関心を持っています。そしてその際に障害となるのは、AIの能力に対する疑念ではなく、実践への道筋だと指摘するお客様もいらっしゃいました。どこから始めるべきか、AIを大規模に運用するには何が必要か、インサイトを業務での意思決定につなげるにはどうすればよいかといった疑問に直面して、AI導入の勢いが削がれることは十分に考えられます。
今日の企業では、テクノロジーも日常業務のプロセスも、内部のさまざまな依存関係によって支えられています。しかし、多くのお客様は、業務がサイロ化し、チーム間でインサイトを共有するための適切なツールもない状況に置かれています。
お客様は今、チーム間に確かな連帯感を生み、セキュリティ、オブザーバビリティ、ネットワーク、その他の重要なビジネス機能が生み出すデータを相関付けることのできるソリューションを強く求めています。
そのようなインサイトが、数時間ではなく、数分、さらには数秒以内に共有できれば、ビジネスの俊敏性とレジリエンスを高めることができます。一方で、こうしたソリューションの導入に無駄な時間や労力を費やしたくはありません。お客様は、自分で組み立てなければならないパズルのピースの集まりではなく、すぐに使えるターンキーソリューションを求めているのです。

お客様のお話を伺って、現状が明確になると同時に、大いに刺激を受けました。そして、お客様が直面している実際の課題と、それらを解決するためにSplunkとシスコに何ができるかがはっきりと認識できました。組織は今日、経済的な制約と増え続けるデータへの対応に苦慮しています。その解決策としてSplunkは、ビジネス価値に基づいてデータの優先順位付けと管理を行い、重要なインサイトを見落とすことなく仕事に活用できるツールを提供しています。
また、Splunkのオブザーバビリティ機能を使えば、現実的な方法でAI活用を始めることができます。最初に大規模な変革を行わなくても、小さい規模で始めて、価値を確かめたうえで徐々に規模を拡大していくことができます。さらにITリーダーは、Splunkプラットフォームを通じて、AIモデルのトレーニングに使われるデータや、AIがアクセスする重要なシステムを把握し、AIの出力が組織の環境内で実際にどの程度役立っているかを評価できます。
このアプローチは、複雑な組織環境で特に重要です。実際、あるお客様から、Splunkはオンプレミス環境とクラウド環境の共通の基盤を提供するため、複雑化を避けながら可視化の範囲を拡大できるという評価をいただきました。複数のポイントソリューションを組み合わせると、データの関連付けや一貫した結果の生成が難しくなります。Splunkなら、こうした問題を避けることができます。
将来に目を向けると、Splunkの今年度の計画は、お客様が現在直面している課題の解決にいっそう貢献するはずです。たとえば先日、エージェント型AIに関する新しいイノベーションをいくつか発表しました。これらの新機能では、LLMやエージェント型アプリケーションのパフォーマンス、品質、コスト、セキュリティを追跡できます。これにより、組織のシステムにおけるAIエージェントの実際の価値を可視化できるため、AI導入の障壁の一部を取り除くことができます。
また、2月にSplunkのホスト型AIモデルの一般提供が開始されました。これには、Cisco Deep Time Series Model (ベータ版)、Cisco Foundation AI Security Model、GPT OSS (20Bと120B)が含まれます。お客様は、最先端の分析、予測型アラート、アノマリ検出、インフラ予測、アラートの優先順位付け、攻撃の時系列分析などにこれらのモデルを活用できます。これにより、保護、修復、復旧をよりプロアクティブに行い、システムのレジリエンスを高めることができます。
Cisco Live USでも、さまざまなお客様と交流を深め、インサイトをアクションに変えるお手伝いができることを楽しみにしています。
このブログはこちらの英語ブログの翻訳、前園 曙宏によるレビューです。