生成AIによって、日常業務のあらゆるワークフローが強化されています。Splunkでは、そうした情勢に応え、クラウド接続ソリューション型のSplunk AI Assistant for SPL (SAIA)の一般提供を開始しました。Splunk AI Assistant for SPLの利用は、これまでSplunk Cloud Platformのユーザーに限られていました。このリリースにより、Splunk Enterpriseのお客様にも、その画期的なAI機能の利用が拡大されました。しかも、GPUを自社で管理する必要はありません。これで、Splunk Enterpriseのオンプレミス環境で厳格なコンプライアンスとセキュリティの基準を維持しながら、AIドリブンのインサイトを獲得できるようになり、重要なマイルストーンが達成されたことになります。
SplunkでAI担当バイスプレジデントを務めるHao Yangは、次のように述べています。「Splunk Enterpriseオンプレミス版のお客様は、Splunk Cloud Platformのユーザーと同様にAIのメリットを活用したいと強く望みながらも、GPU管理の負担を避けたいとお考えでした。クラウド接続ソリューション型のSplunk Enterprise AI Assistant for SPLは、そのニーズにお応えするものです。安全かつ高効率で、コンプライアンスに準拠したAIソリューションが提供され、GPU管理の手間も省けます」。
SPL AI Assistantは、自然言語を実行可能なSPLクエリーに変換することで、データ処理の方法を変革します。実際的な使用例をご紹介します。
これらはほんの一例に過ぎません。Splunk Lanternには、さらに多くのユースケースが収録されています。SPL AI Assistantがあれば、自然言語を使ってすぐにインサイトを獲得できます。他のユースケースについては、Splunk Lanternの記事をご覧ください。
Splunkは、Splunk Cloud Platform上でアシスタントの独自AIサービスをホストします。情報の転送は各プロンプトへの回答に必要なものに限り、それ以外には行いません。
1. 外部環境にはどのようなデータが送信されますか?
送信されるデータの種類は、選択した設定によって異なります。主なオプションは次のとおりです。
2. ファイアウォールやプロキシはどのように設定しますか?
CMPのお客様は、主に次の2つの方法で設定できます。
| ホスト名 | アクセスが必要なインスタンス | ポート |
|---|---|---|
| *.scs.splunk.com | Splunk AI Assistant for SPLアプリケーションを使用したサーチヘッドまたはサーチヘッドクラスターのインスタンス | 443 |
Splunk Enterpriseをご利用中のお客様は、Splunk管理者に以下の簡単な手順を実行してもらう必要があります。事前ダウンロードプロセスと、アプリケーション内オンボーディングプロセスがあります。
事前ダウンロードプロセス
1. SplunkBaseにアクセスします。アプリケーションのダウンロードはapp browserからでも、直接SplunkBaseからでもできます。
2. データ利用に関する特別な規約に同意する必要があります。EULAへのリンクはこちらです。SplunkBaseアプリケーションのロックがAIチームによって解除され、アプリケーションのダウンロード用のメールがお客様に送信されます。このプロセスが完了するには、最大72時間かかる場合があります。
3. その後、Splunk AI Assistant for SPLアプリケーションをSplunkBaseまたは製品からインストールします。
アプリケーション内オンボーディングプロセス
4. Splunk AI Assistant for SPLアプリケーションをインストールすると、アプリケーション内でオンボーディングフローが開始されます。
5. アクティベーションコードを、Splunk AI Assistant for SPLアプリケーションに入力します。
6. 必要に応じて、プロキシサーバーを設定できます。プロキシサーバーを使わない場合は、ファイアウォールの設定を変更して新しいクラウドテナントにアクセスできるようにする必要があります。
7. クラウド接続サービスに接続します。
クラウド接続ソリューション型のSplunk AI Assistant for SPLについて、詳しくはSplunkマニュアルをご覧ください。
Splunkは今後も、AIへのアクセスをあらゆるデプロイメントモデルに拡大するために尽力していきます。目標は、すべてのお客様が、どのようなインフラをお使いでも、AIの革新的な能力を活用できるようにすることです。
Hao Yangはこう総括しています。「これは始まりに過ぎません。Splunkは、AIへの大規模な投資を通じて、お客様が高度なAI機能をシームレスに業務に統合し、目標をさらに効率的に達成できるよう支援していきます」。
SplunkBaseページにアクセスし、ぜひご自身でその成果をお確かめください。AIによってSplunk製品の使いやすさがこれまで以上に向上していることを実感いただけるはずです。
このブログはこちらの英語ブログの翻訳、濵田 菜央によるレビューです。
Splunkプラットフォームは、データを行動へとつなげる際に立ちはだかる障壁を取り除いて、オブザーバビリティチーム、IT運用チーム、セキュリティチームの能力を引き出し、組織のセキュリティ、レジリエンス(回復力)、イノベーションを強化します。
Splunkは、2003年に設立され、世界の21の地域で事業を展開し、7,500人以上の従業員が働くグローバル企業です。取得した特許数は1,020を超え、あらゆる環境間でデータを共有できるオープンで拡張性の高いプラットフォームを提供しています。Splunkプラットフォームを使用すれば、組織内のすべてのサービス間通信やビジネスプロセスをエンドツーエンドで可視化し、コンテキストに基づいて状況を把握できます。Splunkなら、強力なデータ基盤の構築が可能です。