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製品機能の詳細

Splunk AppDynamicsの機能

AppDynamicsは、ビジネスの成功という1つの目標に向かってチーム間の結束を高めます。サイロを解消し、俊敏性を高めて、比類のない成果につなげます。

Splunk AppDynamicsの主な機能

アプリケーションパフォーマンス監視(APM)

ハイブリッドアプリケーションとオンプレミスアプリケーションの問題をリアルタイムで検出できます。パフォーマンスの問題が発生したときは、広範なビジネスコンテキストが提供され、ビジネスメトリクスへの影響の大きさが示されるため、修復の優先順位を判断できます。サードパーティのAPIからネットワーク、コードレベルまで、スタック内のさまざまな場所に潜む根本原因をすばやく診断できます。

SAP®の監視

SAP監視ソリューションとして、SAPのパフォーマンスの問題を比類のない精度で検出して原因を突き止め、トラブルシューティングできます。低負荷のエージェントを利用することで、パフォーマンスのボトルネックをすばやく検出し、根本原因を1行のABAPコードや特定のデータベースクエリーのレベルに絞り込むことができます。パフォーマンスが影響を受けるたびに、コードレベルのトランザクションスナップショットによって詳細な診断情報が提供されるため、問題をすばやく解決できます。

この包括的な監視では、SAPシステムとSAP以外のシステムの両方を含むスタック全体を対象としながら、IDoc、DBロック、ワークプロセス、リモートファンクションコール(RFC)など、SAPで特に重要な領域を重点的に監視できます。また、包括的な分析により、プログラムのパフォーマンスと影響をリアルタイムで把握し、35以上の事前設定済みのダッシュボードと350以上のメトリクス/KPIを利用して導入直後から価値を引き出すことができます。

リスクを効果的に管理しながら、問題のMTTI (平均特定時間)とMTTR (平均解決時間)の両方を短縮できます。インサイト、分析、アラートをビジネスプロセスに直接結び付けて、主要なワークフローの健全性を監視することもできます。さらに、静的なアラートの代わりに動的しきい値を使用することで、正常時のパフォーマンスのパターンに応じた精度の高いアラートを生成できます。

アプリケーションのセキュリティ

Secure Applicationは、Splunk AppDynamicsのアプリケーションセキュリティ用のアドオンであり、高度な脅威や脆弱性からアプリケーションを保護するために役立ちます。脆弱性の検出、高度な脅威の検出と阻止、アプリケーションコンテキストの抽出などの機能が備わっており、オンプレミス、クラウド、モバイル環境全体でアプリケーションを保護できます。このアドオンによって、アプリケーションのセキュリティとコンプライアンスを維持しながら、パフォーマンスを改善し、リスクを軽減できます。

Secure Applicationは以下のメリットをもたらします。

  • ビジネスコンテキストに基づいてセキュリティの問題の優先順位を判断し、潜在的な影響に基づく修正の推奨策を取り入れて、MTTD (平均検出時間)とMTTR (平均応答時間)を短縮できます。
  • 組織が重視するセキュリティの優先順位にアプリケーションチームが準拠できるようにすることで、アプリケーションチームとセキュリティチーム間で認識を一致させることができます。
  • Splunkのアプリケーション監視/保護ソリューションによって、ファイアウォールやプロキシを追加せずに侵害を防止し、脅威をリアルタイムで自動的に阻止できます。

Business iQによるビジネスパフォーマンス監視

ハイブリッドアプリケーションやオンプレミスアプリケーションのパフォーマンスが、カスタマージャーニーの各段階の重要なビジネスメトリクスに直接与える影響(コンバージョンや収益の増減など)を把握できます。ユーザージャーニーマップでは、パフォーマンスの変化が結果にどのように影響するかを可視化し、実際のビジネスへの影響に基づいて問題の修復の優先順位を判断できます。新しいソフトウェアのリリースや移行によってパフォーマンス目標を達成できるかどうかを確認し、その成否を検証することで、測定可能な成果を達成してチームの自信を高めることができます。

デジタルエクスペリエンス監視(DEM)

シームレスなデジタルエクスペリエンスを実現できます。トラフィックが特に多いアプリケーションパスとそのパフォーマンスを可視化するエクスペリエンスジャーニーマップによって、エンドユーザーによるアプリケーションの利用状況を把握できます。リアルユーザー監視(RUM)では、ブラウザ用(BRUM)とモバイルデバイス用(MRUM)が用意され、すべてのデバイス、オペレーティングシステム、ブラウザについてカスタマージャーニーを最適化できます。外形監視を使って、WebアプリケーションやAPIの可用性とパフォーマンスを監視することもできます。リアルユーザー監視、ネットワーク監視、アプリケーションパフォーマンス監視のデータを相関付け、アラートの精度を向上させることで、MTTIとMTTRを短縮できます。

ネットワーク監視

Splunk AppDynamicsとCisco ThousandEyesの統合により、組織の内外のネットワーク、ISP、API、SaaS、サードパーティサービスがユーザーに与える影響を完全に可視化して、ネットワークパフォーマンスの問題をすばやく特定できます。ビジネスへの影響が大きい問題をすばやく検出、トリアージ、優先順位付けし、適切なリソースを割り当てて早期に解決できます。

ダッシュボードと分析

アプリケーション、トランザクション、エンドユーザーのデータがコンバージョン率や収益などのビジネスメトリクスに与える影響をリアルタイムで可視化できます。

ベースライン設定

動的なベースライン設定によって、アプリケーションのパフォーマンスメトリクスの経時的な変化を把握できます。これらのメトリクスのローリング平均を監視すれば、ノイズになる誤検知のアラートを排除し、インテリジェントで実用的なアラートを生成するために役立ちます。

ビジネストランザクションの監視

AppDynamicsでは、既知と未知の両方のビジネストランザクションが自動的に検出され、アプリケーション内でのトラフィックの流れを示す詳細なトポロジーマップがリアルタイムで作成されます。さらに、トラフィックのパターンが監視され、許容可能なパフォーマンスのベースラインが設定されます。「カートへの商品追加」のような重要なビジネストランザクションで遅延が発生したときは、強力な診断アクションが自動的に実行され、根本原因が特定されます。

トランザクションスナップショット

エージェントまたはOpenTelemetryによってインストルメンテーション(計装)されたアプリケーションでのすべてのビジネストランザクションの実行を能動的に監視できます。ビジネストランザクションとプロセスのスナップショット機能を使えば、重要な詳細をキャプチャして、メソッド呼び出しのパフォーマンスを深く理解できます。実行に時間がかかっているコードを行単位で特定し、インサイトを導出して、アプリケーションのパフォーマンスを最適化できます。

インフラ監視

従来のインフラとクラウドネイティブインフラをまたぐハイブリッドアプリケーション環境を重要なビジネスニーズに応じてスケーリングおよび最適化できます。最高レベルのクラウド/インフラ監視ツールを利用して、収益などのビジネス成果に影響するKPIの改善に集中的に取り組むことにより、アプリケーションのモダナイズ、ノイズの低減、コストの削減、イノベーションの促進を実現できます。

Log Observer Connect for AppDynamics

AppDynamicsで収集したトラブルシューティングのコンテキストを維持したままSplunkでログを確認できます。Log Observer Connect for AppDynamicsを通じて、AppDynamicsによる最高レベルのアプリケーションパフォーマンス監視とSplunkによる最高レベルのログ分析を組み合わせることで、アプリケーションの動作の全体像を正確に把握できます。

ログを分析する際に、ログを複製したり移動したりする必要はありません。データを複製せず、AppDynamicsにメトリクス、イベント、スナップショットを保持し、Splunkにログを保持したまま、調査を行うことができます。AppDynamicsエージェントによってSplunkログに重要なメタデータが追加されるため、サーチで目的の情報をよりすばやく正確に見つけることができます。Splunkユニバーサルフォワーダーを使えば、補強されたアプリケーションログをSplunkにインポートできます。

根本原因分析(RCA)

アプリケーション内のすべてのエンティティの健全性が監視され、異常が発生した場合は、考えられる原因が提示されます。提示された原因を確定または却下した後、メトリクスとスナップショットにドリルダウンできます。

自動アノマリ検出では、事前に設定を行わなくても、機械学習によって異常が即座に検出されます。これにより、事前設定した健全性ルールでは導出が困難または不可能な強力なインサイトを獲得できます。

AIドリブンのアノマリ検出

アプリケーションでビジネストランザクションの実行に異常が発生したことを検出できます。ビジネストランザクションの主要なメトリクスの正常範囲が機械学習によって特定され、これらのメトリクスが期待される値から大幅に逸脱したときにアラートが生成されます。

アノマリ検出では、複数の技法を用いることで、収集するメトリクスデータの正確性が維持され、ヒューリスティックを取り入れることでアラートのノイズが低減されます。これにより、人間が事前設定したルールによって捕捉するよりも幅広い問題を検出できます。しかも、手動の設定は不要です。

自己ホスト型の仮想アプライアンス

AppDynamics仮想アプライアンスは、最新のKubernetesアーキテクチャを基盤としたパッケージ化された自己完結型のアプリケーション監視ソリューションです。仮想プラットフォームで簡単に設定できるように最適化され、Alドリブンのアノマリ検出、根本原因分析、アプリケーションセキュリティなど、AppDynamicsオンプレミスソリューションと同じ幅広い監視機能を提供します。

この仮想アプライアンスは、導入後早期に価値を実現し、運用コストを削減するとともに、自己ホスト型の最新の分散サービスをサポートするように設計されています。これにより、オンプレミスとクラウドプラットフォームをまたいで自己ホスト型のオブザーバビリティを展開、管理し、規制要件、セキュリティニーズ、ビジネスニーズに対応できます。

スマートエージェントとデータ収集

スマートエージェントを使ってAppDynamicsエージェントのライフサイクル管理を一元化し、インストール、設定、アップグレードを大幅に効率化できます。導入したすべてのエージェントを1カ所でリモート管理することもできます。UIベースのインテリジェントな自動化により、時間のかかる手動作業を削減できます。たとえば、エージェントの一括アップグレードを自動化できます。

Cisco Unified Contact Center Enterpriseの監視

Cisco Unified Contact Center Enterpriseの監視

Cisco Unified Contact Center Enterprise (UCCE)にAppDynamicsを統合して、最適なビジネス成果が得られるようにコールセンターを設定できます。すべての依存関係と統合を踏まえてパフォーマンスを監視することで、ボトルネックをピンポイントで特定できます。通話の切断やメディアの取り込みエラーなど、コールセンター固有の問題もすばやく診断して解決できます。さらに、ネットワークパフォーマンス監視により、リモートのコールセンター担当者との接続を常に維持できます。

クラウド移行

パフォーマンスの問題をリアルタイムで監視して、クラウド移行を効率化しながら、リスクを緩和できます。すべてのアプリケーション、エンドユーザーエクスペリエンス、主要なインフラメトリクスのベースラインを設定し、パフォーマンスに関するインサイトに基づいて、計画の策定、優先順位の判断、クラウドインフラのキャパシティプランニングができます。AppDynamicsのAIドリブンのアノマリ検出と根本原因分析(RCA)を利用すれば、問題をすばやく修正し、SLA (サービスレベル契約)への準拠状況をリアルタイムで確認できます。

移行後は、AppDynamicsの移行前と移行後のビジネスパフォーマンスメトリクスを比較して、クラウド移行が技術的およびビジネス的にどのくらい効果があったかを検証できます。

継続的デリバリー

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新しいソフトウェアのリリース前に問題を検出および解決して、リリースを円滑に行い、ビジネス成果の向上につなげることができます。

AppDynamicsでは、アプリケーションフローマップが自動的に生成され、リリースのたびに動的に更新されます。これにより、新しいリリースによるパフォーマンスの改善状況をリアルタイムで確認できます。

機械学習によるアノマリ検出によって、アプリケーションのパフォーマンスが正常値から逸脱したことを検出し、根本原因分析を自動的に実行して問題のMTTRを短縮できます。アプリケーションのクラッシュを即座に検出し、ユーザージャーニーを理解して、新しいリリースの計画と設計に役立てることができます。

Splunk AppDynamicsをぜひご活用ください。