Splunk AppDynamicsはビジネスパフォーマンスと関連付けられたフルスタックのオブザーバビリティを実現し、ハイブリッド環境でもオンプレミス環境でもアプリケーションのパフォーマンスを最適化します。

先を見据えたパフォーマンスプラットフォーム
AppDynamicsを導入したことで、MultiChoice社はモバイルアプリケーションやWeb、その他のデジタルサービス全体にわたり、アプリケーションのパフォーマンスを詳細に把握できるようになりました。Van Aswegen氏のチームでは、顧客向けの主なサービスのパフォーマンスを細部まで監視できるようになり、デジタルエクスペリエンス全体の改善や強化に役立つ新たなインサイトが得られています。
たとえば、同社ではAppDynamicsを使用して、セルフサービスと決済のアプリケーションでのトランザクションをすべて監視しています。処理スピードが許容ラインを下回ると、ただちにチームに通知が送られ、迅速な調査が行われます。スピードと信頼性は、Webとモバイルの両方で使える便利な機能を豊富に備えたセルフサービスアプリケーションにとって、極めて重要です。
Van Aswegen氏が再び語ります。「セルフサービスアプリケーションが機能しなくなれば、お客様に深刻な影響が及びます。動作があまりにも遅くなれば、お客様の信頼を失う恐れがあります。AppDynamicsのおかげで、いちだんとプロアクティブにアプリケーションを管理でき、問題への対応と解決にかかる時間を大幅に短縮できるようになりました」。
決済に関しても、独自の財務規制や慣行を持つ多くのアフリカ市場で、AppDynamicsを通じたセルフサービスの支払いをサポートできるようになりました。「50の異なる市場に対応するには、セルフサービスアプリケーションのパフォーマンスを常に把握している必要がありますが、AppDynamicsがそうした可視性を実現してくれます」と同氏は述べます。
大幅な機能強化と最適化
パフォーマンスとインシデントの管理を事後対応型から事前対応型に移行したことで、大きな変化が生じました。たとえば、メモリやCPUを最も消費しているITプロセスやトランザクションをAppDynamicsを使って把握することで、プラットフォームサポートチームは、問題の原因であるスクリプトやコード行を正確に特定し、修正に注力することができます。
Van Aswegen氏はこう述べています。「以前は、アプリケーションに問題が起きても、根本原因の特定に手間と時間がかかっていました。今では、AppDynamicsのフロー図を見ればすぐに、問題が起きている箇所をほぼ瞬時に特定できます。メンバーの意識も自ずと変わり、結果としてチームの生産性も高まっています」。
MultiChoice社は、アプリケーションのパフォーマンスに関する詳細で豊富なインサイトを活用し、システム全体で大幅な機能強化と最適化を実現しました。AppDynamicsによる情報の豊富なダッシュボードを利用して、サービスの稼働状況、パフォーマンスの問題が起きる恐れのある場所、顧客によるデジタルチャネルの利用状況などをリアルタイムで把握できます。
これについて同氏は語ります。「4年前は、必要なデータが手元にありませんでした。今はAppDynamicsのおかげで、カスタマージャーニー全体にわたりパフォーマンスの問題を分析して対策を講じるための適切なデータが入手できるようになりました」。
基幹アプリケーションをプロアクティブに監視することで、MultiChoice社は複数のチャネルにわたりカスタマーエクスペリエンスを改善できました。一部の基幹サービスでは、パフォーマンスと信頼性が10倍向上したケースもあります。
再びVan Aswegen氏の言葉です。「AppDynamicsを使わずにビジネスアプリケーションを管理するのは、1,000ピースのジグソーパズルをゼロから始めるようなものです。すべてのピースが床に散らばっていれば、探しているピースを見つけることも、足りないピースを知ることもできません。アプリケーションというパズルで、各ピースを把握できるようになったことの価値は計り知れません。さらに素晴らしいのは、その価値をお客様に還元できることです」。
共同作業によるクラウドへの迅速な移行
MultiChoice社がAppDynamicsで目指していたのは、オンプレミスのアプリケーションパフォーマンス管理機能をクラウドに移行することでした。AppDynamicsチームの支援を受けて、同社は6カ月の予定で始めたこのプロジェクトをわずか2カ月で完了させました。
Van Aswegen氏はこのことをこう語っています。「AppDynamicsとDevcon Solutions社の各チームが当社チームとともに達成した成果は、いくら強調しても足りません。両チームとも、当社のクラウド移行を全力で支援してくれました。そうしたガイダンスやサポートがなければ、これほど迅速には移行できなかったでしょう」。
MultiChoice社は今後も基幹サービスの監視とパフォーマンスの強化を継続し、AppDynamicsとの連携も拡大するでしょう。同社はすべての基幹サービスにわたり、アプリケーションのパフォーマンスをプロアクティブに管理し、システムパフォーマンスを最適化することができました。エンタープライズビジネスソリューション担当COOを務めるCraig Coetzer氏はその理由について、AppDynamicsツールセットへの先行投資を最適化したことに加え、AppDynamicsチームが重要な一員として目的を持って関与したことを指摘します。
MultiChoice社のテクノロジーやエンジニアリングの各チームのリーダーたちは、AppDynamicsをかけがえのない早期警告システムと考えています。各チームはパフォーマンスの問題の多くをプロアクティブに発見しており、しかもそれはVan Aswegen氏の専任スタッフよりも早いのです。
この変化は同氏にとって大いに歓迎できるものです。「AppDynamicsによって生産性が向上し、責任が明確になりました。おかげで、この1年で達成したカスタマーエクスペリエンス改善の成果は、以前の3年間の合計を上回るものになりました。毎回、これで業務のすべてが把握できたと思った瞬間に、新しい発見が得られています」。
同氏はこう締めくくります。「AppDynamicsの真の威力は、パフォーマンスの問題が発生した際に、まさしく『干し草の山から針を見つける』ように特定できることです。問題の根本原因を把握し、先手を打って修正できるというわけです。おかげで、さらに優れた信頼性の高いサービスをお客様は得られることになります。こうしたポジティブな体験が得られるからこそ、お客様は当社のサービスを繰り返し選んでくださるのです」。