イノベーションと改革が進む今日の時代において、企業は、競争が激化する市場で優位に立つためにデータ活用を最重要視しています。
しかし、最新の調査では、英国のIT意思決定者が、データの価値を高く評価する一方で、組織内に蓄積されるデータが急増することの影響を「恐れている」ことがわかりました。競争力強化のために収集しているデータの量自体が、運用、セキュリティ、コンプライアンス上の重大なリスクをもたらすと考えているのです。
英国企業の多くでは、過去3年間でデータが大幅に増加しています。調査では、29%が2倍、11%が3倍以上になったと回答しています。

このデータ増加の主な要因は、競争環境の激化です。経営幹部がデータに基づくインサイトを求めるようになった最大の外部要因として、英国企業が挙げたトップ3は次のとおりです。

この結果を見れば、英国のIT意思決定者の77%が、運用やビジネスパフォーマンスについてデータに基づくインサイトを獲得することを「非常に優先度が高い」と考えるのも十分に納得できます。実際、過去2年間でデータに基づくインサイトに対する需要が増加したと回答した割合は97%に達しました。

英国のIT意思決定者はデータのメリットを認識しており、データの収集と活用を推進しています。過去3年間でデータが増加したことについて、大多数は「データを有効活用したビジネスレジリエンス強化の機会」(30%)または「製品やサービスに関するイノベーションを通じて成長を加速させる機会」(30%)と捉えています。
では、何が問題なのでしょうか。簡潔に言うと、英国のIT意思決定者は、データの絶え間ない増加によって多くの重大なビジネスリスクが発生していると考えているのです。
環境が厳しさを増す中で、企業は競争力を高めるために効率化を追求しています。多くの企業にとって、それは重要課題です。しかし、扱うデータが多くなると、その取り組みが停滞するだけでなく、阻害される可能性もあります。
心配なことに、英国のIT意思決定者の68%は、大量データが原因で「業務の運用効率が低下するリスクがある」と明言しています。さらに率直に、46%が「過去3年間でデータが管理しきれなくなっており、そのため運用に関するインサイトを獲得できなくなっている」と回答しています。しかも、45%が、この問題は今後3年間も続くと考えています。
セキュリティを取り巻く状況は常に厳しさを増しています。分散アーキテクチャの複雑化、新たな攻撃ベクトルの出現、サイバー犯罪の高度化、ハッキングツールのコモディティ化など、さまざまな要因が絡み合い、企業は常に攻撃者の先手を打とうと絶えず奮闘している状況です。
企業が防御力を維持するうえでは、優れたセキュリティシステムに加えて、データが非常に重要な役割を果たします。調査では、英国のIT意思決定者の82%もが、サイバーセキュリティ脅威の検出と対応において、データから有意義なインサイトを引き出す能力が「非常に重要」だと考えています。
一方で、組織が保有するデータの増加がサイバーセキュリティリスクを高めていると考えるIT意思決定者も、67%に達しています。また、60%が、サイバーセキュリティ上の重大な懸念事項として「価値の低いデータや不要なデータ」を挙げています。さらに、63%が、データの量に伴う組織のサイバーセキュリティリスクは今後3年間でさらに高まると予測しています。
英国の企業にとっては、データの増加が加速することで、コンプライアンス上の課題も難しくなっています。
調査では64%が、「規制状況が絶えず変化するためコンプライアンスの維持がますます難しくなっている」と感じており、特に準拠が難しい規制トップ3として、GDPR (61%)、2018年データ保護法(46%)、英国で適用されるAI関連の法規制(41%)が挙げられています。
英国のIT意思決定者の80%が、データコンプライアンスを維持することは競争力の強化につながると認識しています。一方で、64%が、過去3年間で組織が扱うデータが増加したことでコンプライアンス維持が難しくなっていると感じています。さらに、64%が、データコンプライアンス違反による罰金の適用を懸念しています。

こうした回答を総合すると、英国のIT意思決定者の58%が「組織内に蓄積されるデータが急増することの影響を恐れている」理由の説明がつくでしょう。
別の要因として、多くの企業が単にデータからインサイトを引き出せていないことも挙げられます。IT意思決定者の推定によると、インサイトの導出に使われているデータは、組織が保有するデータ全体の平均57%弱にとどまっています。さらに、86%もの意思決定者は「悪いデータ」が組織に脅威をもたらす可能性があると考え、57%は「悪いデータセット」のせいで最終的に「職を失う」可能性があるとさえ危惧しています。
企業が保有するデータの増大とともに、課題も増加しています。特に、データの可視化、構造化、活用、管理が不十分な場合、問題は深刻です。デジタルレジリエンスは、良質なデータに始まり、良質なデータに終わります。データの可視化と管理が確保できなければ、コンプライアンス違反やセキュリティ不備のリスクが生じ、結果として競争に負ける可能性があります。
こうした問題すべてが、強力なデータ戦略の必要性を示しています。データ管理に関するSplunkのグローバル調査では、世界的に成功している企業は以下の点を重視していることがわかりました。
データは、機会だけではなく、リスクも呼び込みます。そのため、企業にとっては、大量データの問題をプロアクティブに軽減することが肝要です。明確な戦略を立て、優れたテクノロジーを取り入れて、品質とコンプライアンスに重点を置けば、大量データの問題を克服するとともに、組織が持つ潜在的な競争力を最大限に発揮できます。
AIの時代において、優れたデータ管理戦略がサイバーセキュリティとオブザーバビリティの向上にどのように役立つかについて詳しくは、『データ管理の新たなルール』レポートをダウンロードしてご覧ください。
[このオンライン調査は、Splunkの委託のもとで市場調査会社OnePoll社により、従業員数250人以上の英国企業のIT意思決定者500名を対象に、英国市場調査協会(MRS)の行動規範に則って実施されました。データは2025年4月17日から28日にかけて収集されました。]