Splunk AppDynamicsはビジネスパフォーマンスと関連付けられたフルスタックのオブザーバビリティを実現し、ハイブリッド環境でもオンプレミス環境でもアプリケーションのパフォーマンスを最適化します。
複数のクラウドプラットフォームをまたぐパフォーマンスのインサイトを獲得
AppDynamicsとThousandEyesは、Admiral社の複雑な最新アプリケーションとネットワークインフラを詳細に可視化することで、フルスタックのオブザーバビリティ実現に大きく貢献しています。最新アプリケーションでの処理はAPIを通じて複数のパブリッククラウドプラットフォームをまたいで実行されますが、この2つのソリューションを組み合わせれば、その一連の流れのパフォーマンスについて重要なインサイトを獲得できます。
「AppDynamicsとThousandEyesは大きな役割を果たしています」とErickson氏は評価します。「おかげで、問題の根本原因をすばやく突き止められるようになりました」
Admiral社では、2016年にAppDynamicsを導入し、続くThousandEyesの導入は、新型コロナウイルスのパンデミック発生を受けて急ピッチで進められました。在宅勤務をする従業員の数は2020年2月の時点で70人でしたが、同年3月には7,000人に急増しました。
ThousandEyesはAdmiral社のサンドボックス環境ですでに検証済みであったため、社内ネットワークにアクセスする7,000のエンドポイントをすぐに可視化することができました。
「その後1年かけて、すべてのビジネスサービスについて、さまざまな顧客ユースケースとそれに伴うネットワークのアクセス経路を洗い出しました。細部まで徹底的に検討したため、展開には2週間しかかかりませんでした」とErickson氏は説明します。「ThousandEyesは私たちのニーズに完璧にマッチしています」
AppDynamicsとThousandEyesの導入はエンジニア主導で行われましたが、その熱はITチーム全体に広がりました。
「35人のチームで、監視、変更管理、ネットワーク運用を担当しています。問題の発生時は、このチームが真っ先に対応します。エンジニアはCisco ThousandEyesとSplunk AppDynamicsが最高レベルのソリューションであると評価し、今ではCIOもそれに賛同しています。CIOは現在、ダッシュボードとレポートを活用しており、アプリケーションとネットワークの健全性を詳細に可視化することがどれだけ重要であるかを理解しています」
包括的な可視化によって業界屈指のレジリエンスを実現
Admiral社は、自社が使うマルチクラウドインフラ全体のレジリエンスが業界最高レベルだと自負しています。ITチームは問題をすばやく検出して解決する自信があり、SLAではアプリケーションやネットワークのダウンタイムを2時間以内に解消することを保証しています。業界標準は4時間なので、実にその半分のスピードです。
「金融サービス業界はダウンタイム対策に力を入れています」とErickson氏は言います。「私たちは2時間のSLAで十分に対応できます。過去12カ月間で2時間近くまでかかったことはありません。それを可能にしているのがSplunk AppDynamicsとCisco ThousandEyesです」
稼動率の向上は、7,000人のハイブリッドワーカーの生産性向上と、Admiral社のデジタルチャネルのパフォーマンス向上につながっています。「すべてのお客様に24時間365日、高パフォーマンスのデジタルエクスペリエンスを提供することが私たちの夢です」とErickson氏は付け加えます。
Cisco ThousandEyesの導入はネットワーク運用チームにもメリットをもたらしています。それは、自らの立場を、ネットワークの問題の「修正係」から、ビジネスのデジタル化推進を証明する「保証人」へと転換できたことです。
Erickson氏は、今後、オブザーバビリティジャーニーの段階が進むとともに、2つのソリューション間の統合がさらに緊密になると期待しています。そうなれば、ダウンタイムの最小化、アプリケーションのセキュリティ確保、優れたユーザーエクスペリエンスの提供というミッションを次のレベルへと引き上げることができるでしょう。
「私たちを疑うチームはありません。ThousandEyesとSplunk AppDynamicsは信頼されています。目指すはフルスタックのオブザーバビリティであり、それはシスコの進路と一致します。シスコのソリューションと歩みを共にすれば、目的地にたどり着けるはずです」