Federated Analyticsは、分散したデータソースにおけるSOCの可視性を広げ、脅威の検出、調査、対応を加速させます。

トレーニングで成功を掴む
Griffin氏は、UNLVでSplunk Enterprise Securityを運用してキャンパス全体のセキュリティを監視するほかに、Splunkアカデミックアライアンスを通じて大学院レベルのセキュリティデータ分析を教えるコースで講師も務めています。「.conf 2021で、このプログラムと、Splunkが学生に提供している機会について知りました」とGriffin氏は言います。当初は、同氏のカリキュラムを補強するための選択科目としてアカデミックアライアンスのトレーニングを提供していましたが、翌年からシラバスで必修科目としました。「月曜日は分析、水曜日はSplunkを教えています。いつも、分析の講義で議論した内容からいくつかのコンセプトを抽出し、Splunkの講義に引き継いでいます」
UNLVでアカデミックアライアンスプログラムの恩恵を受けているのは学生だけではありません。大学職員もSplunkに関する研修を受けています。「現在、大学のサイバーセキュリティチームがこのプログラムを通じて実際にトレーニングを行っています」とGriffin氏は説明します。「私自身も、後れを取りたくないので、教材を読んで最新の状況を学んでいます。まさに一石二鳥です」
クラウドで新たなレベルへ
Splunkのメリットは、UNLVのサイバーセキュリティチーム以外にも及びます。UNLVのIT担当シニア2 IT運用アナリスト兼スーパーバイザーであるJeremiah McClain氏は、2010年からSplunkのオンプレミス版を使用してきました。その間、UNLVのネットワークは単一サーバーからサーバークラスター構成へと拡大し、それに合わせて容易に拡張できるソリューションが必要になりました。そこで最近、オンプレミス版からSplunk Cloud Platformに移行しました。
「Splunk Cloud Platformでは、ユースケース、アクセス要件、保持期間に基づいてデータを簡単に分類できます」とMcClain氏は説明します。「基本的なダッシュボードであれば、ユーザーがほんの数分で利用できるようになることもあります」。メリットはほかにもあります。
UNLVのIT担当ITオペレーションセンターディレクターであり、Splunkのビジネス面の推進役を務めるPaul Trinidad氏は、次のように述べています。「クラウドへの移行は、長期的にコストの大幅な削減になるだけではありません。管理作業にかかる時間も大幅に節約してくれるため、チームは組織に付加価値をもたらす業務により集中できるようになります」
McClain氏もこれに同意し、メリットとして、ダッシュボードの構築とGriffin氏のサイバーセキュリティ業務のサポートも付け加えます。「環境全体を包括的に可視化できるようになり、チーム間の連携が深まりました」
クラウドに移行して以来、稼働率も大幅に向上しています。「信頼性が格段に高まりました」とMcClain氏は評価します。「また、皆が利用するサービス、特にセキュリティチームが利用するサービスの運用が以前よりも楽になりました。プラットフォームの堅牢性とレジリエンスは高いに越したことはありません」
UNLVが果たす役割
Griffin氏とMcClain氏は、UNLVのSOCプログラムをネバダ州全体に拡大して、他の大学を支援したいと考えています。同時に、キャンパス内でのSplunkのユースケースの拡大にも取り組んでいます。ウェルネスセンターのライン管理から、保守依頼の優先順位付け、ラボ機器からの研究データの取り込みまで、2人はほぼあらゆる領域でSplunkを活用することを目指しています。
「Splunkで私たちは火を発見しました」とMcClain氏は言います。「次はどうしますか?」
Griffin氏は答えます。「車輪を発明しましょう」