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パフォーマンスを加速:ビジネスリーダーがF1から学べる3つのこと

ビジネスリーダーとモータースポーツ界の共通点は何でしょうか。

それは、大きなプレッシャーのかかる決断を下し、激しい競争環境を勝ち抜き、進化し続けるテクノロジーに適応しなければならないことです。

ただし現状では、F1の世界では他の業界の数マイル先を行き、テクノロジーとモータースポーツを融合させて、新時代のパフォーマンス最適化とデータ活用を実現しています。安全性、技術、パフォーマンス、競合分析など、あらゆる領域でイノベーションを続けているF1は、AIとデータサイエンスの両面でデータを活用することに長けています。 

ビジネスリーダーがF1から学べることはたくさんあります。たとえば、AIを活用して問題を機敏に解決すること、データサイエンスを取り入れて競争優位性を向上させること、人間とテクノロジーのバランスを取って人間の知識に信頼を置くことなどです。

F1レーサースピードの向上:AIを活用して問題を機敏に解決する

機械学習アルゴリズムが洗練されて高度になりデータ分析が進化するにつれ、モータースポーツ界のパフォーマンス最適化は新たな次元に突入しています。

F1レースで勝敗を左右するピットストップを例にとると、McLarenは昨年、1.8秒の世界記録を樹立しました。高度な戦略と技術が求められるピットストップにおいて、テクノロジーはタイムを縮めるために欠かせない存在であり、特にリアルタイムの問題解決で重要な役割を果たします。

スピードを競うF1の世界では、テクノロジーによる瞬時の情報処理が、人間によるリアルタイムの判断を補っています。AIテクノロジー活用の最たる例が、ライブデータ分析を完全に可視化するコンポーネントであり、目の前の課題に対処して適応するための情報を提供し、その時々で競争優位を得るための最適な対応を予測します。 

他の業界の組織でも、AIやデータ分析のような高度なテクノロジーをすべての業務に組み込めば、F1チームがシーズンを通してパフォーマンスを機敏に最適化していくように、俊敏性を高め、情報に基づいて意思決定を行い、それぞれの業界で優位に立つことができます。これにより、目の前の問題への反応スピードを高め、将来起こり得る問題について予測と計画を立て、効率やエクスペリエンスを向上させるために改善すべきパターンや問題を洗い出すことができます。

将来の計画にデータサイエンスを取り入れて競争優位性を築く

F1の世界では、データサイエンティストはトラックの内外で勝利に貢献しています。彼らは、データストリームからパフォーマンスとパターンを分析して、戦略の立案、結果の予測、インサイトの発見を支援します。

扱うデータの量は膨大で、McLarenレーシングチームではレースのたびに生成される1.5TB以上のパフォーマンスデータをSplunkで処理しています。エンジン性能からタイヤ交換まで、レースのあらゆる面が高度なデータ分析技法によって精査されます。

F1マシンはシーズン中も進化を続け、シーズン終了までに80%が別のものになるとも言われます。これは、一貫したテスト、分析、フィードバックの実装によって支えられた俊敏性の成果であり、その姿勢が勝利を引き寄せています。レースパフォーマンスを最適化するための進歩の過程は、他の業界で同様のテクノロジーを導入する際の良いお手本になります。

ビジネスリーダーは、データに基づく意思決定とリスク管理を取り入れることで、プロセスの最適化、フィードバックループの改善、市場トレンドの予測、データに基づく選択を実現して、組織のレジリエンスを強化し、競争優位性を獲得できます。

McLaren人間の知識とテクノロジーのバランスの取り方を学ぶ

組織でデータサイエンスの重要性が高まる中、多くのビジネスリーダーが、人間の知識とテクノロジーが提示する解決策との完璧なバランスを見つけることに苦労しています。

人間の直感とAIドリブンのインサイトを共に活かすことが極めて重要です。AIとデータ分析が意思決定に科学的なアプローチをもたらす一方で、人間の知識が非常に重要であることに変わりはありません。経験豊富な担当者を高度なテクノロジーで支援することは、問題解決、イノベーション、戦略的な意思決定に対する包括的でスマートなアプローチと言えます。

モータースポーツは、人間の直感とテクノロジーの力を共に活かすという点でも良い手本になります。ビジネスリーダーは、人間の洞察力とテクノロジーの能力の間の微妙なバランスを保つこと、そのために投資することの重要性を認識する必要があります。

巨額の資金が費やされるスポーツの成功に倣ってビジネスリーダーが実行できる3つのこと

  1. 適切なAIテクノロジーを活用することで、状況を完全に可視化し、問題が起きてもすばやく判断して機敏に解決できるようにします。
  2. データサイエンスを取り入れて、予測、リスク管理、シナリオプランニングの精度を向上させ、競争優位性を獲得します。
  3. 人間の直感とテクノロジーツールを完璧なバランスで融合することに投資して、業界内の最先端の地位を確保します。

 

F1レースに勝つには、スピード、俊敏性、イノベーションへのたゆまぬ努力が不可欠です。そこでは瞬時の状況判断と対応が求められます。Splunkは、McLarenのドライバーがミリ秒単位で最大限の能力を発揮してパフォーマンスを向上できるようサポートしています。McLarenチームに対するSplunkの貢献について詳しくは、こちらをご覧ください。

このブログはこちらの英語ブログの翻訳、大久保 かがりによるレビューです。

Craig Bates
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Craig Bates

Craig Bates is Vice President of Australia and New Zealand at Splunk, where he leads the company's go-to-market teams working with clients to achieve security and resilience with the Splunk platform.  

Craig’s career spans more than two decades, and he has worked with some of Australia's and the world’s most innovative and fastest growing technology companies including Salesforce, Microsoft and Oracle. Before joining Splunk as Vice President, Craig spent six years with Microsoft as a Director and Branch Leader.

Craig is passionate about building and leading teams that enable people to do their most impactful work and delivering transformative success for customers through technology. He values the impact of diverse teams and is a leader of Splunk’s Neurodiversity Employee Resource Group.

With further studies, Craig holds a Master of Business Administration from Melbourne Business School’s Executive Program. Craig’s leadership experience continues to help him excel in scaling teams and leading change in a fast-paced industry. 

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