Splunk Educationの責任者を務める私は、Splunkのセキュリティ/オブザーバビリティプラットフォームを使用して実際の課題の解決を目指すお客様にトレーニングの機会を提供する革新的な方法はないか、チームと共に膨大な時間をかけて探ってきました。その一方で、この熱心な取り組みはSplunkアカデミックアライアンスプログラムを通じて、今日のお客様だけでなく次世代を担う人材も見据えたものへと進化を遂げています。
Splunkの力を広める活動は、自分の息子が大学卒業後の就職への不安と闘い、どうすれば大学での学びを有意義な就職につなげられるか思い悩む姿を見る中で、自分との関わりが深いものになりました。さらに、Investopediaの2024年11月の記事で大学を出たばかりの卒業生と労働者全体の間で失業率の差が広がっていると知り、彼らの悩みをなおさら放っておけなくなりました。息子のような卒業生を待ち受けている就職状況の傾向とその影響を知ってからというもの、Splunkがこのプログラムの拡大に継続的に取り組んでいることにありがたみを感じています。Splunkでは、スキルと自信を育み経験を積む機会を学生たちに用意して、サイバーセキュリティをはじめとする分野でキャリアの成功を後押ししています。
アカデミックアライアンスプログラムは、まさに、私の息子をはじめとする数多くの学生が直面しているタイプの課題に対処するためのものです。プログラムでは授業、ハンズオントレーニング、現場での活用方法を通じて体系的に学ぶことで、学生たちが大学卒業後に自信を持ってスムーズに就職できるように道を切り開いています。さらに、この体験に学生主体のセキュリティオペレーションセンター(SOC)を組み入れると、プログラムの効果は著しく拡大します。
Splunkアカデミックアライアンスへの参加は、大学の学生、教職員、ITスタッフに革新的な機会をもたらします。当プログラムは非営利の学術機関を対象にすべて無償で提供されており、Splunkのトレーニングと認定試験の公平な利用を保証するものです。Splunkアカデミックアライアンスに参加する大学には、以下が提供されます。
教職員の皆さんはSplunkをカリキュラムに組み込むことで、学生たちがサイバーセキュリティの課題を戦略的に理解しながら、業界で評価の高いSplunk認定の取得に向けて力を付けられるよう導くことができます。これらの認定はSplunkソフトウェアの使用に関して学生たちの専門知識を証明するもので、企業から大いに歓迎される資格です。教職員の皆さんは、認定の目的に合わせて履修課程を調整し、試験の準備にあたって指導を行い、実践的な演習の機会を用意する重要な役割を担います。こうしたサポートにより、学生たちは理論的な知識を習得するだけでなく、競争の激しい求人市場で強みとなる認定資格を獲得することができます。
このプログラムの役割の中でも特に興味深い側面として、学生たちが学内のセキュリティオペレーションセンター(SOC)を運用できるよう導くことが挙げられます。こうしたSOCに在籍することで、学生たちは授業で得た知識を生かし、大学をサイバー脅威からリアルタイムで保護する方法を学べます。また、プログラムへの参加を通じて、学生たちは現場で貴重な経験を積み重ね、需要が高まる有能なサイバーセキュリティ人材としての力を養うことができます。学生主体のSOCの取り組みが大々的に行われているのが、ネバダ大学ラスベガス校(UNLV)、ルイジアナ州立大学(LSU)、カリフォルニア州立工科大学(Cal Poly)です。
UNLVでは、学生たちがSplunk Enterprise SecurityおよびSplunk Cloud Platformを使用して、サイバーセキュリティの脅威を監視して対応に当たっています。この取り組みは、大学のセキュリティ態勢を強化するだけでなく、学生たちが業界のツールを実践的に理解することにもつながっています。UNLVで得たSplunkの認定や実践的な経験は、卒業生たちにとって競争の激しい求人市場での強みとなっています。
SplunkおよびTekStream社との連携によって展開されているLSUの学生主体のSOCでも同様に、学生たちに研修として年間最大1,000時間の現場経験を積ませながら、24時間365日のサイバーセキュリティ対応を実現しています。この実践的な研修を通して、学生たちは卒業後すぐに需要が高い職に就くための力を付けることができます。
カリフォルニア州立工科大学(Cal Poly)は長年、実践的な学びに力を入れてきました。同大学は、セキュリティオペレーションセンター(SOC)でSplunk Cloud PlatformとSplunk Enterprise Securityを使用しています。Splunk EducationおよびSplunkアカデミックアライアンスプログラムによるサポートのもと、学生たちに対し、SOCでのインシデント対応を通じて知識を実践で試す機会を提供しています。この貴重な経験を経て、同大学の卒業生たちはサイバーセキュリティの課題に真っ向から立ち向かう力を備えて労働市場に参入することができます。
Splunkアカデミックアライアンスの真の効果を測定する一番の方法は、研修を受けた学生がサイバーセキュリティの分野でキャリアアップしているかどうかに目を向けることです。ネバダ大学ラスベガス校のシニア情報セキュリティアナリストであるJason Griffin氏は、Splunkアカデミックアライアンスプログラムを大いに支持しています。彼は、このカリキュラムの有用性は、学生たちが学内のSOCで実践的な経験を積み重ねられる点だけでなく、学生全員が卒業後にその領域で仕事を得ている点にもあるという見解を示しました。
UNLVの理学修士課程でサイバーセキュリティを専攻し、卒業して間もないCarlos Barrerasさんは、UNLVのSOCでこの研修を受けながら活動に従事できたことについて「...間違いなく大学生活で最高の経験です。学びを実践に移すことができる場でした」と語っています。また、Splunkを使用した実践的な経験は、履修課程にとどまらない貴重な学びの機会となったとも教えてくれました。CarlosさんはUNLVを卒業後、ネバダ州兵局でサイバーセキュリティコーディネーターの職に就いています。
LaShawn Tithさんも、UNLVの理学修士課程でサイバーセキュリティを専攻していた卒業生で、SplunkアカデミックアライアンスプログラムおよびUNLVの学生主体のSOCに従事した経験の恩恵を受けています。この学生はUNLVで修士号を取得した後、同大学の新しい組織でSplunkを使用するサイバーセキュリティアナリストの仕事に就き、大学での経験を生かすことができました。
カリフォルニア州サンルイスオビスポにあるカリフォルニア州立工科大学でシニアセキュリティエンジニアを務めるJon Vazquezさんもまた、Splunk Educationを活用して次世代のサイバーセキュリティ人材を育成することの重要性を実感しています。彼は次のように述べています。「Splunkアカデミックアライアンスには創設当時から参加しています。このプログラムは、SplunkベースのSOCを通じて学生たちが必要なスキルを身に付け、学内のセキュリティ態勢の強化と可視性の向上に貢献するうえで非常に重要な役割を果たしています。実際、SOCのアラート、ダッシュボード、Splunk SOARのプレイブックによる自動化機能の約80%を学生アナリストが構築、改修しています」
今日の厳しい求人市場において、Splunkアカデミックアライアンスプログラムは単に教育上の取り組みであるだけでなく、雇用機会への架け橋となっています。授業で学んだことを学生主体のSOCで実践し、経験を積むことで、学生たちの成功に不可欠なスキルと自信が育まれています。大学を出たばかりの卒業生や私のような保護者にとって、このプログラムが学生たちの安定した明るい未来への希望となることを願っています。
Splunkプラットフォームは、データを行動へとつなげる際に立ちはだかる障壁を取り除いて、オブザーバビリティチーム、IT運用チーム、セキュリティチームの能力を引き出し、組織のセキュリティ、レジリエンス(回復力)、イノベーションを強化します。
Splunkは、2003年に設立され、世界の21の地域で事業を展開し、7,500人以上の従業員が働くグローバル企業です。取得した特許数は1,020を超え、あらゆる環境間でデータを共有できるオープンで拡張性の高いプラットフォームを提供しています。Splunkプラットフォームを使用すれば、組織内のすべてのサービス間通信やビジネスプロセスをエンドツーエンドで可視化し、コンテキストに基づいて状況を把握できます。Splunkなら、強力なデータ基盤の構築が可能です。