先日、幸運にも、ダボス会議2024に参加する機会を得ました。今後のグローバル・アジェンダに確実に効果を生むことになる会議になったと感じています。
私たちは、紛争から気候変動、予測不可能な経済環境に至るまで、国際社会として大きな課題に直面しています。また、2024年には重要な選挙がいくつか予定されており、これらの課題との向き合い方がさらに複雑になる可能性があります。今年、Splunkが参加する上で特に関連性の高かったテーマは、生成AIの台頭とそれに伴うサイバーセキュリティへの影響です。
ですから、世界経済フォーラムが設定した今年の会議のテーマ「信頼の再構築へ」は、非常にふさわしいものに思えると同時に、Splunkがお客様、政府関係者、ボランティア組織(非営利団体など)と現地で行ったどの議論にも確実に通じるものでした。
では、私の印象に残ったポイントをご紹介します。
- デジタルトラストの構築をチームスポーツのように捉える必要がある
- 私が参加したFinancial Timesとのパネルセッションでは、デジタルトラストの構築に有効な戦略について議論が交わされました。議論の中心となったのはもちろんAIであり、印象的だったのは、各企業がAIに対して採用しているアプローチに多くの共通点があることでした。このことは私にとって、デジタルトランスフォーメーションの時代にデジタルトラストを確実に構築するためには連携と協力が必要であり、ダボス会議のようなイベントが重要であると再認識させるものでした。
- AIに関して前向きな姿勢が必要である
- AIはダボス会議の大きなテーマの1つであり、私が交わした議論でも度々話題に上りました。Splunkは、AIに関する姿勢を非常に明確に示しており、今後も同レベルの透明性をテクノロジー業界にとどまらずさまざまな業界で維持する必要があると考えています。このレベルの透明性を確保し、フレームワークづくりに積極的に取り組んで初めて、AIに関連する不安をいくらか和らげ、人間の意思決定に取って代わるものではなく、意思決定を支援するものとしてAIを活用できるからです。私たちは、AIの進歩に対して、消極的なアプローチから積極的なアプローチへと舵を切らなければなりません。そして、社会全体で連携し、AIテクノロジーのデメリットではなくメリットを引き出していく必要があります。
- 全従業員が力を発揮できる環境を整える
- The Female Quotientがダボス会議の期間中に一連のパネルディスカッションを主催した中で、私は、力強く成長する多世代にわたる労働力の開発方法というトピックのセッションに参加しました。そこで印象的だったのが、リーダー陣はチームとのコミュニケーション方法を定期的に見直し、世代ごとに好まれるさまざまなコミュニケーションスタイルを把握する必要がある、という話でした。こうすることで、全従業員が力を発揮できる環境を整えることができます。
私たちが参加したダボス会議2024の詳細について、特に印象的だったポイントを同僚のJames Hodgeと共にLinkedIn Liveでより詳しく語っています。その録画をこちらからぜひご覧ください。
このブログはこちらの英語ブログの翻訳、前園 曙宏によるレビューです。