Splunkが提供するリアルタイムデータに基づくインサイトと高度な分析機能を活用して、金融機関における詐欺と金融犯罪の検出、調査、対応を実現する方法をご紹介します。

監視を通じてインフラのパフォーマンスを向上
TMXグループでは、複数のツールをSplunkに置き換えたことで、データをリアルタイムで分析できるようになりました。また、ダッシュボードとメトリクスを活用して、システムの健全性を把握し、改善効果を測定しています。
現在ではIT部門の100人以上のメンバーが、Splunkを使ってインフラ、ネットワーク、アプリケーションの監視、保守、トラブルシューティングを行っています。また、ITに精通した数百人のユーザーやリーダーが、メールやServiceNowを通じて間接的にSplunkを利用しています。
DevOpsチームとビジネスアプリケーションチームはSplunkの機能を目の当たりにして刺激を受け、新しいアイデアを思いつきました。「アプリケーションのトラブルシューティングを行うときは、状況全体を包括的に可視化して、問題の発生箇所をすばやく突き止めたいものです」とSingh氏は言います。「イベント内に問題があるときは、Splunkで検出することで、アプリケーションのログと監視を強化できます」
TMXグループは、Splunkを使って常に問題の一歩先を行くことができます。ログをプロアクティブに調査し、対処すべき異常を特定して、問題が深刻化する前に対応しています。また、Splunkの予測分析のAI機能と過去のデータを組み合わせることで、問題が起きる前に、不審な行動の変化を調査しています。
自信を持って「先物投資」
TMXグループは、市場の発展と大胆なアイデアの実現をミッションに掲げて、170年以上続く起業家精神を大切にし、カスタマーエクスペリエンスの向上に注力しています。Singh氏は、常に将来を見据えて、イノベーションの機会を探っています。ワークロードのクラウド移行に着手した時点で、すでに移行後を想定して、Splunkによる監視と分析の体制を整えています。
Singh氏は、SplunkとシスコのAIベースの高度な予測機能をさらに活用して、インシデントが発生する前に異常を検知し、不備に対処することで、投資家に影響が及ばないようにする仕組みを構想しています。「予測分析は、システムの信頼性、パフォーマンス、データの保護能力を最大限に高める点で、お客様に大きな潜在的価値をもたらすため、今後、Splunkにおける最重要機能になることは間違いありません」と同氏は評価します。
Splunkがシスコと統合したことから、Singh氏はさらなるイノベーションに期待を寄せています。「当社は数十年にわたってシスコのソリューションを多数導入してきました。ネットワークに関するシスコの専門知識と、分析およびオブザーバビリティ領域におけるSplunkのリーダーシップが、TMXグループに今後どのような価値を生み出すのか非常に楽しみです」