2020年はいろいろな理由で人々の記憶に残るでしょう。しかし、テクノロジーについては、1つはっきりとしたメッセージが浮き彫りになりました。2020年はITが必須のサービスになった年というものです。デジタル運用を段階的に進めることで競争力を維持したいと考える企業は、最大のパフォーマンスと世界に通用するカスタマーエクスペリエンスを実現するために、機械学習を活用したデータ主導型のアプリケーションパフォーマンス管理 (APM) が必要だと感じています。そして、ITチームによるイノベーションを加速し、魅力あるユーザーエクスペリエンスを迅速に実現するうえでオープンソースのデータ収集がどれほど有効かも理解するようになりました。
当社はこうした流れへの対応ができていました。
Splunkは、お客様が自社のビジネス目標の達成に集中できるよう、お客様に代わって環境の隅々まで目を配ってきました。当社は、世界最大級の企業が抱える最大かつ最も複雑なIT問題を解決するのと並行して、Splunk Data-to-Everythingプラットフォームの一翼を担う、最高のテクノロジーを備えた最高のチームを探していました。
昨年は、エンタープライズレベルのSplunkオブザーバビリティサービスというビジョンを実現するため、SignalFx社およびOmnition社を買収しました。当社はこれらの企業の持つ革新的なテクノロジーを組み込み、業界で最高レベルのAPMソリューションを今年すでに提供済みです。その結果、ガートナー社によりビジョナリーに選出されています。当社は今年、さらに大きく前進します。
APM市場での優位性を維持し、既存か新規かを問わずあらゆるアプリケーションを幅広く対象にし、エンドユーザーに至るまでのエンドツーエンドの可視性を実現するために、当社はバイトコードインストルメンテーション、Javaプロファイリング、およびデジタルエクスペリエンス管理 (DEM) 関連の能力を拡大していきます。2つのきわめて革新的な企業の買収計画はこの流れに沿ったものです。
Splunkは、Plumbr社の買収およびRigor社の買収計画を発表しました。両社の有する深い専門知識と知的財産によって、Splunkのエンドツーエンド型オブザーバビリティソリューションが業界随一の包括性、実用性、そして信頼性を備えたものに拡張されます。
- Plumbr社には、Javaプロファイリング、バイトコードインストルメンテーション (BCI)、データベース監視、リアルユーザー監視など、APMテクノロジーの深い専門知識があります。Plumbr社のテクノロジーにより、Splunkのお客様はJavaプロファイリングとBCIの機能を利用できるようになります。これらは、従来のJavaおよび.Netエンタープライズアプリケーションの詳細な可視化に不可欠です。
- Rigor社には、高度な合成モニタリングツールと最適化ツールがあり、企業のWebアプリケーションのパフォーマンスを最大化し、可能な限り最高のユーザーエクスペリエンスを実現するのに役立ちます。Rigor社のテクノロジーはSplunkのDEM能力を完成させる働きをし、当社はリアルユーザー監視 (RUM) と合成モニタリングの両方を単一のプラットフォームでお客様に提供できるようになります。加えて、SplunkのObservability Suiteの一部として新たに発表されたRUMサービスが、Rigor社のソリューションによって補完されます。
Splunkは、適用可能なテクノロジーのかなりの部分をOpenTelemetryプロジェクトに提供する計画です。当社はこのプロジェクトの創設メンバーであり、現在最も活動的な貢献者です。私たちは、当社のチームがこれまでOpenTelemetryのために成し遂げたすべての仕事を誇りに思っており、それが業界全体を引っ張っている状況を見てとても嬉しく感じます。今やOpenTelemetryは、CNCFにおいてKubernetesに次いで2番目に活気のあるプロジェクトとなっています。オープンで柔軟性のあるAPMインストルメンテーションで世界最高レベルのオブザーバビリティを活性化するというSplunkのビジョンが現実になりつつあります。
APMを含む新しいObservability Suiteを.conf20でお披露目するのが本当に待ち遠しいです。最新のスマートなUIにご注目ください。このデザインに込めた情熱とそれが生産性とパフォーマンスを高める方法については、これまで何回も述べてきました。SplunkのObservability Suiteにより、すべてのデータにわたって単一で一貫性のあるユーザーエクスペリエンスが得られます。もっと重要なのは、インフラストラクチャやアプリケーションのどんな問題に対しても、監視、トラブルシューティング、調査全体で1つのシームレスなワークフローを構築できることです。こうした新機能を備えたこのObservability Suiteが比類ないビジネス価値を提供します。
買収により統合されたPlumbr社と買収予定のRigor社が加わることで、既存か新規かを問わずあらゆるアプリケーションを対象とする最高レベルのAPMおよびDEMを備えた包括的なObservability Suiteの提供というSplunkのビジョンの実現が加速していきます。実際私は、SplunkのObservability Suiteによって、将来の成長に備えることができるだけでなく、かつてない競争優位を今すぐ獲得できると断言します。
詳しくは、.conf20で開催される当社のすべての基調講演およびオブザーバビリティスーパーセッション (APP1938) にぜひご参加ください。Splunk Observability Suiteや新たに獲得したAPM機能など、Splunkの今年最大のイノベーションについてご紹介いたします。
.conf20 オンデマンド配信でぜひご覧ください。
このブログはこちらの英語ブログの翻訳です。
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Thanks!
Tim Tully