Splunk Enterpriseのお客様向けのCloud Connectを介した新しいクラウド提供機能

Platform Spencer Baker

主なポイント

  1. Cloud Connectにより、Splunk Enterpriseのお客様は、クラウドから提供される機能をすばやく導入できます。導入には、共通の設定・管理方法を利用できます。
  2. Cloud Connectを通じて、Enterprise SecurityとITSIのサポート対象機能にアクセスできます。今後リリースされるAI Toolkitの機能もサポートされる予定です。
  3. Cloud Connectを使用することで、管理者の負担が軽減されます。サポートされるSplunk拡張機能をシンプルな方法で有効化、管理、更新できます。

Splunk Enterpriseのお客様は、Splunkの最新機能をできるだけ早く利用したいとお考えでしょう。場合によっては、新しい機能の提供がSplunk Cloudで先行して開始され、自己管理型で運用しているお客様への提供時期は未定になることがあります。この問題を解決するためにSplunkが生み出した独創的な方法がCloud Connectです。

Cloud Connectを利用することで、Splunk Enterpriseのお客様は、Splunkが提供するマネージドサービスを共通の方法で利用できます。対象となるクラウド機能の設定、有効化、管理には、共通のワークフローを使用します。

今回のCloud Connectのリリースでは、いくつかの機能が利用できるようになります。Enterprise Securityはすでに利用可能です。Splunk IT Service Intelligence 5.0は、IT運用チームに新たな価値をもたらします。Splunk AI Toolkitでは、新たに Splunk AI Agent Launchpad の提供を予定しています(2026年7月7日執筆時点)。これは、AIエージェントの作成、リリース、レビューをSplunk内で直接行うための新しいAIエージェントビルダーです。

Cloud Connectの概要

Cloud Connectでは、拡張機能ごとに異なる方法ではなく、設定、有効化、管理のための共通のワークフローを使用できます。サーチヘッドでCloud Connectを1度設定すれば、新たな拡張機能が提供されるたびに、同じ方法でそれらの機能を利用できるようになります。

Splunk拡張機能のアップデートを入手し、Splunkの基盤インフラを利用できるだけでなく、拡張機能への接続と管理を一元化できます。これにより、設定方法を簡素化し、インフラの拡張なしで機能を追加し、拡張機能を簡単に管理できるため、管理者の負担を軽減できます。

効果

これまで、一部のSplunk機能は、Splunk Enterprise環境での提供が遅れたり、クラウドでのみ提供されることがありました。Cloud Connectは、対象となる拡張機能をSplunk Enterprise環境でも利用できるようにすることで、このギャップを解消します。

管理者にとっては、以下のメリットがあります。

  1. Splunkが管理する機能にすばやくアクセスできます。
  2. Splunk側のサービスを利用する機能では、ローカルインフラの要件が緩和されます。
  3. 接続された拡張機能の有効化と管理を1カ所で行えます。

このモデルは特に、こまめなアップデートや専用インフラによる恩恵が大きい、Enterprise SecurityやITSIでの利用に適しています。また、Splunk AI Toolkitで今後提供される機能もサポートされます。Splunk Enterpriseのお客様は、ローカルインフラの追加費用なしで、SplunkのマネージドAIサービスを利用できるようになります。

新しいクラウド提供機能

Cloud Connectですでに利用できる機能について詳しくご紹介します。また、このモデルで今後サポートされる予定のSplunkマネージド機能についてもご説明します。

Enterprise Security:

Enterprise Security Editionsをご利用のお客様には、2026年4月にSplunk Enterprise Security 8.5.1でCloud Connectの一般提供が開始されています。ES EssentialsとES Premierの両方で利用できます。

  1. 既存のライセンスサブスクリプションに含まれ、追加費用はかかりません。
  2. Cloud Connectを介して、Threat Intelligence Management (TIM)とDetection Studio (DS)にアクセスできます。
  3. 管理者のワークフローに応じて、Cloud Connect Appで直接、またはEnterprise SecurityのUIで設定できます。

今後のリリースで、利用できるEnterprise Security固有機能が追加される予定です。

Splunk IT Service Intelligence (ITSI):

Splunk ITSIをご利用のお客様には、最新のITSI v5.0リリースでCloud Connectがサポートされます。ITSIとともに自己管理型のSplunk Enterpriseを運用している現行のお客様と新規のお客様が利用できます。

  1. 既存のライセンスサブスクリプションに含まれ、追加費用はかかりません。

  2. Splunk Cloud Connectedモデルを採用したCloud Connectによって、AIを活用したITSIのIT運用機能にアクセスできます。これには以下の機能が含まれます。

    a. アラートオンボーディングのためのAIによるフィールド抽出:受信アラートデータをITSI対応形式に合わせて自動的に正規化します。

    b. Event iQ Detect:アラートデータを分析し、グルーピングに使用するフィールドや相関付けの方法を提案します。

    c. Event iQ Diagnose:アラートデータとSplunkログを分析し、ServiceNowやJiraなどの変更コンテキストを参照しながら、エピソードの根本原因を特定し、次のステップを提案します。

  3. 管理者のワークフローに応じて、Cloud Connect Appで直接、またはITSIのUIで設定できます。

今後のリリースで、利用できるITSI固有機能が追加される予定です。

Splunk AI ToolkitとAgent Launchpad:

Cloud Connectでは、次世代の Splunk AI Toolkit 機能もサポートされます。その1つが、Splunk Agent Launchpadです。Agent Launchpadは、セキュリティチームやIT運用チームが、現行のワークフローに基づいた運用エージェントを作成し、リリース、レビューするために、Splunk内で直接使用できるAIエージェントビルダーです。

これらのエージェントには最初から、サーチ結果、アラート、検出、異常、調査など、Splunkの信頼できるコンテキストが付与されています。そのため、チームは、手作業でコンテキストをコピーすることなく、適切な運用シグナルがあらかじめ付与されたAIエージェントを利用できます。

お客様は、ノーコードまたはローコードでAIエージェントを作成し、Splunkデータ、承認済みMCPツール、ナレッジソースに接続できます。また、検索結果やアラートからエージェントを起動し、その実行結果について、根拠となる情報や実行履歴、Markdown形式の応答、結果に対する追加の質問内容と併せて確認できます。

今後サポート予定の拡張機能:

今回提供される拡張機能は、Cloud Connectモデルの第一歩に過ぎません。今後、利用可能なSplunkマネージド機能がさらに追加される予定です。これらの機能も同じく、接続、有効化、管理のための共通のフローによってSplunk Enterpriseに導入できます。

Cloud Connectの目的はシンプルで、自己管理型のSplunkを運用するお客様が、Splunkが提供するわかりやすい管理方法によって、より多くのクラウド提供機能を利用できるようにすることです。これにより、管理者は、設定から使用まで、よりシンプルかつ一貫した方法で、対象の拡張機能をすばやく導入できます。

コストと拡張機能へのアクセス

現在サポートされる拡張機能は、追加コストなしで利用できます。Enterprise Security、ITSI、Splunk AI Toolkitをご利用の場合は、既存の購入内容に含まれています。利用できる拡張機能は製品ごとに異なるため、機能を有効化する前に、各拡張機能のドキュメントを確認してください。

Cloud Connectで今後サポートされる拡張機能は、既存の購入内容に含まれる場合と、拡張機能専用のライセンスが必要になる場合があります。Cloud Connectのドキュメントと拡張機能のドキュメントをご確認の上、ご不明な点があればSplunkのアカウントチームまでお問い合わせください。

ご利用方法

Cloud Connectのワークフローは、一貫性を保つように設計されています。

  1. Splunkbaseから最新のCloud Connect Appをダウンロードするかアップグレードします。
  2. Cloud Connect Appで、希望する地域、希望するテナント名、連絡先情報を入力します。
  3. ワンタイムパスワードフローを実行してSplunk Enterprise環境とリンクさせます。
  4. 拡張機能のアプリがインストールされていることを確認します。
  5. Cloud Connect AppでCloud Connectの拡張機能を有効にします。

拡張機能を有効にする前に、各拡張機能のドキュメントを参照してください。サポートされているバージョン、要件、地域、データの取り扱い要件、拡張機能固有の要件が異なる場合があります。

ご利用条件:Cloud Connectは、Splunk Enterprise 9.4以降でご利用いただけます。Cloud Connectのサポート期間は、ご利用中のSplunk Enterpriseのサポート期間に準じます(各リリースのサポート期間は2年間です)。対象となるCloud Connect機能を引き続きご利用いただくには、サポート対象となる最新バージョンのSplunk Enterpriseをご利用いただく必要があります。現時点で、Cloud Connectはアマゾン ウェブ サービス(AWS)の16の商用リージョンでサポートされています。

Cloud Connectの拡張機能を設定、接続、有効化する際は、最新のCloud Connect Appをご使用ください。詳細については、SplunkbaseのCloud Connect AppおよびCloud Connectのドキュメントを参照してください。対象となる拡張機能についてご不明な点があれば、Splunkのアカウントチームまでお問い合わせください。

このブログはこちらの英語ブログの翻訳、山村 悟史によるレビューです。

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