データがある場所にAIの力をもたらす:シスコとNVIDIAによる新たなマイルストーン
Partners Kamal Hathi今日の環境において、マシンデータをエージェンティックな行動やインテリジェンスに変換する能力は、もはやぜいたく品ではなく、運用要件の中核なっています。マシンデータは世界のデータの55%近くを占めており、そこに含まれるさまざまなコンテキストはインシデントの調査、問題の予測、AIを活用したアクションの推進に必要なものとなっています。
しかし、多くの公共機関、厳格な規制を受ける組織、グローバル企業のお客様にとって、膨大な量の機密性の高いマシンデータを外部環境に移行することは、まったく選択肢になり得ません。セキュリティ、プライバシー、主権、コンプライアンスに関する要件を満たすためには多くの場合、データをオンプレミスに保持し続ける必要があります。組織固有のマシンデータはAIの価値を生み出す最大の可能性を秘めていますが、同時にAIの活用を阻害する存在でもあるのです。
このたび.conf26にて、NVIDIAとの戦略的パートナーシップを拡大し、強化されたAI機能をSplunk Enterpriseのお客様に向けて直接提供できることを発表いたします。
Cisco Secure AI Factory with NVIDIAの最新の追加製品であるCisco AI POD for Splunkにより、これらの要件を満たすことと、運用データを活用してAIドリブンのインサイトを得ることが両立できるようにします。
今回の発表により、Splunkはオンプレミス環境における高速コンピューティングへの進出をNVIDIAとの提携によって初めて実現し、エージェンティックAIワークロードのための高性能な基盤を構築します。
ローカルでの実行による戦略的価値
お客様がAIをパイロットとして使う段階から本番運用段階へと移行するにつれて、データ主権を損なうことなく、大規模な高性能モデル推論をサポートするインフラが必要となります。Cisco AI POD for Splunkは、それを実現するものです。
Cisco AI POD for Splunkには、Splunk AIを支える新しいAIランタイムソフトウェアとKubernetesベースのアーキテクチャが含まれています。シスコは信頼性の高いAIインフラを提供し、NVIDIAアクセラレーテッドコンピューティングはすべてがマシンスピードで動作することを保証します。
パッケージ化されたソフトウェアとコンピューティングシステムは、Splunk AIワークロード向けに事前のテスト、サイジング、検証が済ませてあります。データの保存場所は問いません。
自前のデータセンターでSplunkを運用しているチームは、Splunk AI Assistantを使用してアドホックなエージェンティック調査を実行したり(現在すでに提供中)、Agent LaunchpadでノーコードのカスタムAIエージェントを構築したりできます。
どのような単一のモデルでも、全ての作業に適しているものはありません。さまざまな強みを持つモデルにアクセスすることで、お客様はそれぞれのタスクに最適なモデルを適用してパフォーマンスと経済性を改善できます。Cisco AI POD for Splunkは、AIモデルを選択する時にお客様の選択肢を広げます。汎用的な最先端モデルまたは特化したマシンデータモデルからモデルを選択でき、データを外部環境に送信する必要はありません。
お客様は、現在利用可能なCisco Deep Time Series Model、Google Gemma 4、OpenAI GPT-OSS 20Bなどのセルフホスト型モデル各種、および数カ月後に提供予定のNVIDIA Nemotronオープンモデルから選択できる予定です。
これらの機能を組み合わせることで、SecOpsやITOpsやNetOpsの各チームは、より早期に問題を予測し、手動による調査を削減し、最も重要なワークフロー全体にわたりAIエージェントを安全に導入できるようになります。しかも、データ、インフラ、AIサービスに対する制御は維持したままです。
柔軟な導入方法
すべての企業は、それぞれ独自のAIインフラ構築の道のりを歩んでいるものです。それを考慮して、導入方法の選択肢を用意しています。つまり、Cisco AI POD for Splunkを使用するか、お客様独自のインフラを使用するかということです。
Cisco AI POD for Splunkは、単一ベンダー構成により迅速な導入が行え、ハードウェア、GPU、ソフトウェアの依存関係の組み立てや検証といった複雑な作業を回避できます。ニーズの拡大に合わせてAIの利用範囲を拡張できる、信頼性の高い基盤を提供します。
Cisco AI POD for Splunkは、NVIDIA認定システムをベースとしており、NVIDIA AI EnterpriseソフトウェアおよびNVIDIA Nemotronオープンモデルをサポートしています。各種のCisco AI PODは、Cisco Secure AI Factory with NVIDIAの基盤となる構成要素であり、エンタープライズAI向けのフルスタックかつモジュール式のインフラプラットフォームを提供します。
独自のインフラを使用したい組織向けに、Splunkの新しいランタイムソフトウェアとリファレンスアーキテクチャが提供されています。これは、強力なKubernetesネイティブのソフトウェアレイヤーとして機能し、Splunk AIワークロードを自己管理環境のNVIDIAアクセラレーテッドコンピューティング上で実行できるようにします。Splunk Enterpriseのお客様は、導入制御を放棄したり、データの主権を犠牲にしたりすることなく、オンプレミス、プライベートクラウド、またはエアギャップ環境にある機密性の高いマシンデータに、統制されたAIを導入できるようになりました。
運用成果の向上
このパートナーシップは、強固なAI基盤を具体的なお客様の価値へと転換し、AIを活用してお客様の日々の運用上の課題を解決することを目的としています。Splunkの新しいランタイムAIソフトウェアとNVIDIAアクセラレーテッドコンピューティングを活用して、これらのモデルとエージェントをオンプレミスのデータに直接導入することで、以下のメリットを得られます。
- 調査の迅速化:エージェントモードでSplunk AI Assistantを使用すると、複雑なリクエストを推論し、ローカルのマシンデータ全体にわたり問題を調査し、関連するインサイトを明らかにし、インシデント発生から解決までの時間を短縮できます。
- 管理されたエージェンティックワークフローの構築:Agent Launchpadを使用して、カスタムエージェントを構築、デプロイ、レビューします。責任ある行動をサポートするため、必要に応じて人間のレビューおよび承認ポイントを備えたかたちです。Splunkワークフローから直接エージェントを呼び出します。
- ワークロードに合ったモデルの適用:すべてのタスクに単一のモデルを使用するのではなく、汎用タスク、予測、異常検知分析などに応じて、サポートされている各種モデルの中から適切なものを選択できます。
これにより、自前のデータセンターでSplunkを運用しているチームは、エージェンティックSOCを含む多種多様なユースケースに対応した、アドホックなエージェンティック調査やカスタムエージェントの構築が可能になります。
AIのために設計されたパートナーシップ
Cisco Secure AI Factory with NVIDIAとCisco AI POD for Splunkは、データプラットフォーム、高速コンピューティング、および検証済みのインフラ機能を、エージェンティックワークフローのための共通基盤に統合します。その結果としてお客様は、AIの実験段階から、自組織のデータが存在する場所で、必要な制御の下でAIを大規模に活用する段階へと移行できるようになりました。
AIが進化を続ける中、このパートナーシップによってSplunk Enterpriseのお客様は、本番環境でAIを支えるインフラの展開方法を見直すことなく、AIの成熟度を高めるための確実な道筋を得ることができます。
Splunkはまた、各種のエージェントやツールによってエージェンティックSOCの機能を拡張しており、アナリストが真の脅威に集中し、より迅速にインシデントを検知し、自動化とマシンスピードでの対応を行い、信頼できる導入を拡大できるよう支援しています。
Cisco AI POD for Splunkが一般提供開始となりました。
Cisco AI POD for Splunkにより、お客様の組織が、既にマシンデータが存在する場所で、ますます高度化するAIワークロードを実行できるようにする方法について、詳しくはこちらをご覧ください。
Cisco Secure AI Factory with NVIDIAに関する詳細はこちらをご覧ください:シスコ、ラックスケールの時代に向けてSecure AI Factory with NVIDIAを拡張。
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