AgenticOpsへの第一歩:Cisco Cloud ControlとAI Canvasの導入準備

Artificial Intelligence Coty Sugg

主なポイント

  1. シスコとSplunkが構築する統合プラットフォームは、Cisco Cloud ControlやAI Canvasなどのツールを基盤として、人とAIエージェントの連携によるITインフラ運用を実現します。
  2. その第一歩となるメールアドレス認証は、6月のリリースから米国のアマゾン ウェブ サービス(AWS)商用環境のお客様向けに提供が開始されました。シスコの新機能を利用するには認証が必要ですが、管理者はオプトアウトすることも可能です。
  3. すべてのSplunkアカウントで同じメールアドレスを認証することで、ユーザーは自身のIDを安全に連携できるようになり、シスコとSplunkの製品全体で、単一のIDによるログインとデータインサイトの共有が可能になります。

シスコとSplunkは、人とAIエージェントが連携して重要なITインフラを運用するというビジョンの実現に向け、その基盤となる統合プラットフォームの構築に取り組んでいます。Cisco Cloud ControlAI Canvasの今後のリリースでは、シスコの幅広いソリューションやツールを統合し、サードパーティ製ツールへのアクセスも拡張することで、人とAIエージェントがエージェント型組織を運営するための単一のプラットフォームを実現し、このビジョンを具現化します。その基盤となるのが統合IDシステムであり、すべてのシスコ製品を単一のIDで利用できます。シスコとSplunk製品の管理者は、最終的に、Splunk製品も含めたID設定を一元管理できるようになります。

Cisco Cloud Control

メールアドレス認証のプロセス

その第一歩として、6月のリリースから米国のAWS商用環境のお客様を対象に、メールアドレス認証の導入が開始されました。対象となるSplunkスタックをご利用のユーザーは、Splunkへのサインイン時にメールアドレスの認証が必要になります。認証はスキップすることもできますが、メールアドレスを認証していない場合、Cisco Cloud Control、およびそれに連動するAI Canvasは正常に機能しません。

メールアドレスの認証は、ユーザーがアクセスできるSplunkの各サーチヘッドのうち、Cisco Cloud ControlまたはAI Canvasの対象となるサーチヘッドごとに実施する必要があります。今後の利用に備え、ユーザーはSplunkの各サーチヘッドで同じメールアドレスを入力することが重要です。このメールアドレスは将来的に、異なるサーチヘッドや製品のユーザーアカウントを1つの統合ユーザーアカウントに「連携」または「統合」するために使用されます。

アカウントの連携は、複数のシスコ製品をご利用のお客様にとって重要なプロセスです。Cisco Cloud ControlとAI Canvasは、異なる製品のデータを統合し、分析やインサイトの取得を単一の環境で実現します。各プラットフォームで付与されたユーザーのアクセス権限を適切に管理するには、異なる製品の複数のアカウントが同一ユーザーのものであることを確認する必要があります。メールアドレスの認証は、そのための確認手段として機能します。さらに、管理者が複数の製品テナントを連携することで、製品間でデータを安全に共有できるようになります。

メールアドレスの認証とアカウントの連携は、Splunkとシスコ製品のID・アクセス管理を統一されたアプローチへ移行するための第一歩です。今後は、管理者がIDとユーザー管理を共通の環境で行えるよう取り組みを進め、次のような機能を実現していきます。

Cisco Cloud Control

FAQ

Q:メールアドレスの認証はどのように行われますか?

メールアドレスの認証は、シンプルなプロセスです。Splunkへの通常のログインが完了すると、システムはユーザーのメールアドレスが認証済みかどうかを確認します。認証済みであれば、そのまま通常どおりログインが完了します。一方、認証済みのメールアドレスが登録されていない場合は、メールアドレスの入力を求められます。メールアドレスを入力して送信すると、6桁の認証コード入力画面が表示され、入力したメールアドレス宛てに6桁の認証コードが送信されます。ユーザーが入力画面でその認証コードを入力すると、システムはコードが一致することを確認し、そのメールアドレスを認証済みとして登録します。

Q:メールアドレスの認証は、すべてのSplunk Cloud環境で導入されますか?

メールアドレスの認証は、最終的にすべてのSplunk Cloud環境で導入される予定です。これは、シスコの製品やサービスをシームレスに利用するための重要な要素であるためです。ただし、導入は段階的に進められるため、現在は一部のお客様のみご利用いただけます。最初のリリースは、米国のAWS商用環境をご利用のお客様が対象です。

Q:この機能は、どのバージョンのSplunkから利用できますか?

この機能は、Splunkバージョン10.5から利用可能になります。

Q:Splunk製品の管理者ですが、ユーザーにメールアドレスを登録させたくありません。この機能を無効にできますか?

はい。管理者は、[Authentication Options]ページで[Cisco Identity]をオフにすることで、メールアドレスの認証をオプトアウトできます。ただし、この設定をオフにすると、Cisco Cloud ControlやAI Canvasをはじめとする関連機能は利用できなくなります。また、今後提供予定のID管理機能の拡張も、この設定がオフの間は利用できません。Cisco Identityは、同じ設定からいつでも再度オンにできます。

Q:Splunkへのサインイン後に、メールアドレス認証の画面が表示されない場合はどうすればよいですか?

次のいずれかの理由が考えられます。

  1. 管理者がメールアドレスの認証を無効にしている。
  2. ご利用の地域がサポート対象外である。
  3. ご利用のSplunk環境が、サポート対象の最低バージョンにアップグレードされていない。

Q:複数のSplunkサーチヘッドにアクセスできる場合はどうなりますか?

アクセス可能なSplunkサーチヘッドごと(アクセスする公開Splunk URLごと)に、メールアドレスの認証が必要です。ユーザーアカウントに関する重要な情報を提供し、サービス間での安全なアクセスを実現するため、すべてのサーチヘッドで同じメールアドレスを登録・認証することが重要です。

Q:メールアドレスの認証は、SAMLやLDAPによるログインでも利用できますか?

はい。Splunkへのアクセス方法にかかわらず、メールアドレスの認証は必要であり、ご利用いただけます。メールアドレスの認証によってログイン方法が変更されることはありませんが、今後提供される新しいサービスや機能をより便利にご利用いただくために活用されます。

Q:ユーザー名がすでにメールアドレス形式ですが、それでもメールアドレスの認証は必要ですか?

はい。これまでSplunkではメールアドレス形式のユーザー名を使用できましたが、そのメールアドレスの有効性の確認までは行っていませんでした。そのメールアドレスが実在し、有効であり、ご本人のものであることを確認するには、そのメールアドレスにアクセスできることを証明する必要があります。

Q:SAMLプロバイダーからログイン時にすでにメールアドレスが渡されていますが、それでもメールアドレスを登録し、認証する必要がありますか?

はい。Splunkには、これまでSAMLプロバイダーから渡されるメールアドレスの信頼性を検証する仕組みがありませんでした。新しい認証プロセスでは、メールアドレスが認証済みであり、正確であることを確認します。

Q:ローカルログインとSAMLログインの両方を使用していますが、同じメールアドレスを両方のアカウントで使用できますか?

いいえ。メールアドレスは、サーチヘッド内のユーザーアカウントごとに一意である必要があります。ユーザーアカウントが2つある場合、同じメールアドレスを両方のアカウントに割り当てることはできません。多くのメールサービスでは、「+」記法に対応しています。ベースとなるユーザー名に「+」と任意の文字列を加えたアドレス(例:<ユーザー名>+<任意の文字列>@youremaildomain.com)を作成できるため、Splunk用の別のメールアドレスを使用しながら、すべてのメッセージを同じ受信トレイで受け取ることができます。複数のアカウントを利用する場合は、この方法を使用することをおすすめします。

Q:IdP Initiated SAMLログインを使用していますが、それでもメールアドレスを登録する必要がありますか?

はい。IdP Initiated SAMLによるセッションを使用している場合でも、Splunkへのサインイン後にメールアドレスの認証プロセスが実行されます。

Q:6桁の認証コードが記載されたメールが届かない場合はどうすればよいですか?

まず、迷惑メールフォルダーをご確認ください。この種のメールは、迷惑メールとして振り分けられる場合があります。見つからない場合は、認証メールを再送してください。それでも問題が解決しない場合は、Splunkサポートまでお問い合わせください。

Q:Cisco Cloud Controlの利用には登録と承認が必要ですが、認証用のメールアドレスとは異なるアドレスを、Cisco Cloud Controlへの登録に使用できますか?

はい。Cisco Cloud Controlの限定公開(Controlled Availability)リリース期間中は、Cisco Cloud Controlを利用するために登録と承認が必要ですが、Cisco Cloud Controlへのアクセス申請に使用するユーザー名やメールアドレスは、認証時のものと同一である必要はありません。ただし、メールアドレスのドメインは、Cisco Cloud Controlへのアクセス申請時に登録したドメインと一致している必要があります。

最初に行う作業

メールアドレスの認証プロセスが完了したら、統合プロセスを開始する準備は完了です。次に必要な手順については、こちらのガイドで詳しくご案内していますので、ご参照ください。

このブログはこちらの英語ブログの翻訳、井上 綾乃によるレビューです。

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