次世代のサイバーセキュリティ人材の育成

Security Eric Fusilero
私たちが暮らしているこの時代には、さまざまな側面から見た良い進化と悪い進化が共存しています。テクノロジーの観点では、デジタルの普及(良い進化)と、デジタルを悪用した脅威の蔓延(悪い進化)が同時に進んでいます。私のことをご存じの方は、私の心に重くのしかかっているものが何であるかを聞くまでもないでしょう。私は、この両極端な世界に暮らすことが、私や私の大切な人たちにどのような影響を与えるのかを懸念しています。また、特にサイバーセキュリティ意識向上月間の今、Splunkのグローバルイネーブルメントおよびエデュケーション担当VPとして、この問題を解決するための私個人の役割について思いを巡らせています。
サイバーセキュリティ人材

報われた努力

私の役割は、指導者とコース開発者で構成されるチームを監督することです。チームのメンバーは皆、次世代のサイバーセキュリティ人材を指導、育成して、レジリエンスの高い人材を確保することがどれだけ重要であるかを理解しています。そのため、バイデン政権が7月に国家サイバー人材・教育戦略(NCWES)を発表したとき、私たちがその大義を達成するために重ねてきた数十年の努力が認められたように感じました。NCWESの策定は、サイバー脅威に対する国家の防衛力を強化するための重要な一歩です。この戦略の目標は、Splunkがこれまで絶えず追求してきた実現目標のひとつですが、NCWESが発表された今、組織のレジリエンスの強化を支援するというSplunkのミッションの意義が、これまで以上に明確になりました。

準備

少し大げさに聞こえるかもしれませんが、私は未来に希望を抱いており、テクノロジーがもたらすあらゆる可能性を信じています。それでも常に、十分な準備ができていないのではという不安を抱いています。脆弱なコンピューターシステムやデジタルインフラに侵入し、情報に不正アクセスして機密性や整合性を損なおうとする脅威に対して、今の社会は十分な準備ができてないように思います。その原因は、こうした敵と戦える人材が足りないためです。敵と戦うために必要な人数に対して、そのスキルを備えた人の数が圧倒的に足りないのが現状です。

国家的事業

サイバーセキュリティは世界的な問題であるため、NCWESが米国、さらには世界に向けて発信したメッセージに私は勇気づけられました。NCWESでは、サイバーセキュリティスキルのギャップを埋めること、サイバーセキュリティ人材の多様性を高めること、そして産学連携を強化することが、戦略的にいかに重要であるかが強調されています。その最終目標は、サイバーセキュリティの仕事と十分な収入を得られるように、国内の幅広い人材に必要なスキルを身に付けさせて、地域社会の経済的安定に貢献してもらうことです。

Splunk Education

Splunkには、データ分析とサイバーセキュリティ領域のリーダーとして、NCWESをサポートする十分な実力があります。そして、強力なサイバーセキュリティ人材を生み出すには教育が極めて重要であることを十分に理解しています。そのため、Splunkがこれまでに築き上げたプログラムはNCWESとかなり合致しています。

早期キャリア教育

Splunkは、Academic Alliance Programで高等教育機関向けのトレーニングを無償で提供しているほか、資格を満たす学生のサイバーセキュリティ教育の受講を金銭面からサポートするHBCU Academic Scholarship Programを通じて、サイバーセキュリティ教育を受ける機会を広げる取り組みも行っています。また、受賞歴を持つSplunktern(スプランクターン)プログラムでは、審査で選ばれた正規の学生がインターンとして1年間実務を学ぶ機会を提供しています。

コラボレーション

業界では連携が進んでいます。Splunkは、サイバーセキュリティ教育や早期キャリア教育を通じてスキルギャップを解消するという取り組みを、Microsoft社、Crowdstrike社、SAP社などの他の業界リーダーが提供するプログラムと足並みを揃えて推進しています。デジタル時代に必要とされるサイバースキルの向上を支援し、サイバー脅威から私たちの国を守るには、業界のリーダーとして、教育者として、そして政府の代理人として、各社が力を合わせなければなりません。

デジタルの普及を良い方向に導き、デジタル脅威の蔓延を抑えることのできる、レジリエンスの高いサイバー人材を育成するための基盤は、すでに整っていると感じています。あとは共に実行するだけです。

CISOのサイバーセキュリティに対する考え方、戦略、役割について詳しくは、『CISOレポート』をご覧ください。

このブログはこちらの英語ブログの翻訳、前園 曙宏によるレビューです。

関連記事

Splunkの『2025年のセキュリティの現状』で未来志向のSOCを考察
セキュリティ
5 分程度

Splunkの『2025年のセキュリティの現状』で未来志向のSOCを考察

Splunkの『2025年セキュリティの現状:強力でスマートな未来志向のSOCを構築』では、セキュリティリーダーが考える今後の展望、期待、現在の課題が明らかになりました。
AIの強みとブルーチームのニーズのマッチング
セキュリティ
6 分程度

AIの強みとブルーチームのニーズのマッチング

AIと大規模言語モデル(LLM)がブルーチームのサイバーセキュリティ業務の強化にどのように役立つかをご紹介します。
PEAKフレームワークによる仮説ドリブンハンティング
セキュリティ
11 分程度

PEAKフレームワークによる仮説ドリブンハンティング

PEAK脅威ハンティングフレームワークは、ハンティングを仮説ドリブンハンティング、ベースラインハンティング、モデル支援脅威ハンティング(M-ATH)の3つに分類しています。この記事では、仮説ドリブンハンティングについて詳しくご説明します。