REMA 1000が常に一歩先を行く理由:Splunkを活用した革新的な小売ソリューション
Platform Lizzy Liこのブログ記事は、REMA 1000チームのAndré Nydegger Wermundsen氏とEmilie Ruud氏、そしてSplunkのIn Hye Leeとの共同執筆です。
主なポイント
- REMA 1000はSplunkを活用して、複雑なデータを明確なインサイトへと変換することで、非技術系の従業員を含め、すべての従業員が問題を迅速に検出し、解決できるよう支援しています。
- システム全体にわたるリアルタイムの可視化により、問題をすばやく解決し、価格更新などの業務を効率化し、コラボレーションを強化しています。
- このデータドリブンのアプローチは、REMA 1000の競争力の維持、低価格での提供、カスタマーエクスペリエンスの向上に役立っています。
ノルウェー有数の食料品店チェーンであるREMA 1000は、Splunkのダッシュボード機能とデータ相関付け機能を活用して、競争の激しい市場でも顧客に低価格で提供するという約束を守り続けています。
REMA 1000は、Splunkを従来のIT監視と従来とは異なる小売ユースケースの両方に使用して、ビジネス上の重要な課題を解決する方法を実証しています。使いやすいダッシュボードに重点を置き、さらにはSplunkの強力なデータ相関付け機能を活用することで、業務を変革し、効率性と競争力を確保しました。
- データの民主化:Splunkは、組織内の非技術系ユーザーでも、複雑な運用データにアクセスし、すぐに活用できるようにします。
- 効率とスピードの向上:問題の解決時間や価格変更などの業務プロセスを大幅に短縮します。
- コラボレーションの強化:単一の情報源を提供することで、内部のチームや外部ベンダーとのコミュニケーションを促進します。
- 競争優位性:REMA 1000が「低価格」という約束を守り、変化の激しい市場で迅速に対応できるようにします。
このFIKS(ノルウェー語で「修正」の意味)ダッシュボードにより、REMAのサポート担当者は、障害が顧客に大きな影響を及ぼす前に、先手を打って迅速に障害点を特定し、解決できます。
REMA 1000とは?
REMA 1000はノルウェー有数の食料品店チェーンであり、効率性と運営規律を重視し、顧客に高品質な商品を低価格で提供することで知られています。「REMA 1000」の「1000」は、顧客に価値を提供するためにコストを抑えることに注力し、取り扱い商品を1000種類に絞った創業当初のビジネスモデルに由来しています。REMA 1000は約700店舗を展開しており、すべてフランチャイズ方式で運営されています。
課題
REMA 1000の監視チームにも、同組織の効率性向上への取り組みが反映されており、少人数体制の監視チームは、主要な小売プロセスをサポートするために、幅広いSaaSベンダーを利用していました。ほとんどのシステムがSaaSであるため、基盤となるコードやインフラの大半が外部で管理されています。REMA 1000は、価格の伝達、注文、支払い、POS操作、フランチャイズ加盟店が使用する店舗内ツールなど、関連するシステム全体にわたって信頼性の高いエンドツーエンドの可視化を必要としていました。わずかな遅延やデータの不整合でさえ、価格競争力や店舗運営に影響を与える可能性があるため、リアルタイムのインサイトも不可欠です。
ソリューションとしてのSplunk
REMA 1000はSplunkを活用して複数のベンダーやシステムのデータに接続し、リアルタイムのインサイトを取得しています。Splunkは複雑なデータを実用的なビューに変換することで、非技術系のユーザーでも問題を特定し、影響を受けているシステムの根本原因を絞り込み、顧客に影響が及ぶ前に問題を解決できるようにします。REMA 1000がSplunkをどのように活用しているか、3つの具体的なユースケースを見てみましょう。
- エンドツーエンドのPOSトランザクションフローの監視
- リアルタイムの価格変更管理
- フランチャイズ支援とマーチャンダイジングの追跡
ユースケース:エンドツーエンドのPOSトランザクションフローの監視
REMA 1000はSplunkを使用して、店舗のレジで商品がスキャンされてから、最終的にトランザクションデータがデータウェアハウスに保存されるまで、トランザクションのあらゆる段階を追跡しています。トランザクションフローのどの段階で問題が発生しても、サポートチームは障害点を迅速に特定し、顧客に大きな影響が及ぶ前に解決する必要があります。
問題が発生すると、サポートチームはメールまたはServiceNowを通じてアラートを受け取り、FIKS(ノルウェー語で「修正」の意味)ダッシュボードにアクセスします。FIKSダッシュボードには、支払い、価格配信、注文、POS操作などの重要なサービスの概要に加え、各サービスの詳細ダッシュボードへのリンクが表示されます。問題のあるメトリクスはFIKSダッシュボード上で赤色で表示されるため、担当者は一目で障害点を特定できます。担当者はメトリクスをクリックして関連するダッシュボードにドリルダウンし、ログを調査した上で、適切なベンダーまたはチームに連絡して問題を解決します。REMA 1000によるダッシュボードの活用方法やベストプラクティスの詳細については、こちらをご覧ください。
Splunkを導入する前は、顧客からの苦情を受けて初めて問題に気付くことが多かったため、慌ただしく連携の取れていないトラブルシューティングが行われていました。現在、そのプロセスは事前対応型の迅速かつ管理されたものとなり、問題解決時間の短縮と顧客への影響の軽減につながっています。
ユースケース:リアルタイムの価格変更管理
競争の激しいノルウェーの食料品市場では、1日に何度も価格が変動します。REMA 1000が顧客に低価格を提供するためには、全店舗の価格を迅速に更新できなければなりません。
REMA 1000はSplunkを使用して、5社以上のベンダーの全体的な価格変更ワークフローを監視しています。その範囲は、中央システムでの変更計画から、ERPシステム、店舗システム、POSシステム、電子棚札への価格変更の反映まで多岐にわたります。
エンドツーエンドの可視化により、全店舗における価格の正確性と迅速な更新が確保されます。ダッシュボードでは、店舗別および地域別の価格設定に関するKPIを可視化し、色分けによってパフォーマンスを強調表示できます。これにより、地域マネージャーは包括的な概要を把握し、支援が必要な店舗を迅速に特定して、価格表示が正しく更新されるよう対応します。Splunkでは日々の進捗を追跡できますが、他の多くのKPIでは週単位の進捗しか把握できません。
ダッシュボードには、店舗ごとの売上に基づき、店舗別や地域別の電子棚札の欠落状況など、その他の重要なデータも表示されるため、より明確な管理が可能になり、チェーン店全体で一貫した価格情報の伝達を確保できます。
Splunkを導入する前は、価格更新が全店舗に反映されるまでに数時間かかることがあり、競合他社が迅速に価格調整を行う市場においてリスクとなっていました。REMA 1000は、Splunkを使用してボトルネックを特定し、プロセスを効率化することで、現在では約700店舗の価格更新を2分以内に完了させ、絶えず変化する市場でも競争力を維持しています。
ユースケース:フランチャイズ支援とマーチャンダイジングの追跡
REMA 1000は、Splunkを使用してさまざまなソースのデータを相関付けることで、従来のIT運用の枠を超えた、フランチャイズ運営の効率化につながる実用的なタスクを作成しています。
商品の価格が更新されると、店舗ではそれに伴う販促ポスターを印刷しなければならないことがあります。以前は、フランチャイズ加盟店がポスターの価格が最新かを手作業で確認するのにかなりの時間を費やしていました。REMA 1000は、プリンターログと価格ログを相関付けることで、前回の価格更新以降に店舗で新しいポスターが印刷されたかどうかを確認できる仕組みを構築しました。印刷されていない場合、フランチャイズ加盟店のハンディターミナルに、新しいポスターを印刷するタスクが送信されます。
また、REMA 1000は販売動向に基づいて品切れを可視化しています。配送データと売上データを相関付けることで、ある商品が1週間前に店舗に配送されたにもかかわらず、まだ売上がないことを把握できます。この場合、フランチャイズ加盟店のハンディターミナルに、その商品を販売フロアに移動させるタスクが送信されます。
フランチャイズ加盟店からは、これらのタスクのおかげで時間を節約できるだけでなく、店舗内での正確な情報共有の維持にも役立っているという声が寄せられています。これは、REMA 1000の低価格路線を一貫して保つための重要な要素といえます。
詳細はこちら:REMA 1000のダッシュボード開発におけるベストプラクティス
REMA 1000は、Splunkを従来のIT監視とカスタムユースケースの両方に活用することで、問題解決までの時間を短縮して顧客への影響を軽減するとともに、変化の激しい市場において競争力を維持しています。REMA 1000によるSplunk Dashboard Studioの活用方法や、ダッシュボード開発に関するベストプラクティスについて詳しくは、REMA 1000のダッシュボード開発におけるベストプラクティス:アクセスしやすいデータとエンドツーエンドの可視化で問題解決までの時間を短縮をご覧ください。
この記事に掲載されているスクリーンショットとデータは、あくまでもイメージです。
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