【Splunkトーク Vol.2】「売る」ではなく「解決する」。セールスリーダーたちが語るバリューセリング
Splunk Life Japan Talent Acquisitionチーム異なる道を歩んだ3人が、同じ結論にたどり着いた
Splunk セールスリーダーの語らい Vol.2 ―― 営業としてのスキル習得と成長
ハードウェア一筋の人。総合SI出身の人。ソフトウェアを渡り歩いた人。異なる道を歩んできた3人のセールスリーダーに、Splunkで何を身につけ、どこで壁を越えたのかを伺いました。3人の答えは、驚くほど同じ結論に収束していきました。
参加者:
遠藤 ストラテジック営業本部第一営業部 部長
美濃部 エンタープライズ営業本部第二営業部 部長
村上 ストラテジック営業本部金融営業部 部長
第2回のトピックリーダーは遠藤さんです。
まずは遠藤さん、これまでのご経歴を教えてください。
遠藤: Splunkは9年目で、人生で一番長く在籍している会社です。キャリアの幅を広げたいという思いとプロダクトの面白さに惹かれて入社し、アカウントセールス、パートナーセールスを経て、2026年1月からマネージャーになりました。
遠藤さんにとって、キャリアのブレイクスルーはどこにありましたか?
遠藤: 最大の転換点は、入社時のマネージャーとのレビューでした。ソリューションもお金の話もしないんです。問われるのは「お客様は何に困っていて、どんな価値を提供するのか」「それがSplunkでなければならない理由は何か」だけ。
最初はまったく答えられませんでした。ハードウェア出身なので「お客様が欲しいと言っています」しか言えない。それがSEに助けられ、お客様に直接ぶつけるうちに、課題と提案がミートしているかが見えてくる。当時「バリューセリング」という言葉はありませんでしたが、1年半かけて“プロダクト中心”から“バリュー中心”へ考え方が入れ替わりました。会話がSplunkによらない話へ向かうほど、むしろお客様との距離は縮まっていったんです。
美濃部さんは、その話をどう聞かれましたか?
美濃部: 私はキャリアの中で扱ってきたのが全部ソフトウェアなので、興味深く聞いていました。ハードは数年ごとのリプレイスで案件が回る売り方もありますが、Splunkはそれでは売れない。徹底的な壁打ちを通じて、聞き方や訴求の仕方が変わったということですよね。
村上さんは総合ITベンダーからの転身です。同じ苦労でしたか?
村上:面白いことに、私は逆の苦労でした。前職でバリューセリングは徹底的に仕込まれていたので当たり前。むしろ「Splunkという製品領域が絞られた中でそれを実践するのは難しい」と感じたのです。
ただ、武器は別のところにありました。Splunkの強みを活かすやり方を考え抜いて提案することを意識しました。「何でもできます」ではなく「自分たちの得意分野にどうお客様の課題を当てはめるか」を考えられるようになり、視野が広がりました。前職では“おまけ”だったセキュリティやオブザーバビリティを、価値あるものとして語る。バリューセリングの“質”そのものが変わり、「どこでも仕事ができる」という自信になりました。
遠藤さん、マインドセットが変わった“瞬間”はありましたか?
遠藤: 徐々にでしたが、あります。プロダクトを売っていた頃は語りやすかった。スペックを話せば伝わるし反応も早い。でも買う側と売る側で、共有できるのは製品情報だけなんです。
バリューセリングを意識すると、「高い」と言われたときに問いが生まれる。なぜこのお客様は高いと感じるのか。裏側を知ろうとすると、どんな部署でどんなミッションを負っているのかに興味が湧く。理解が進むと、今度はお客様が「この人たちは分かってくれる」と感じてくれて、距離が一気に縮まる。
以前の成功パターンは「お客様の懐に入る」でした。でもバリューセリングは、線を越えるのではなく“お客様の横に立つ”感覚です。
村上さんにも、そうした転機となった案件はありますか?
村上:大手金融系企業との商談です。アプローチしてから半年間、まったく返事がありませんでした。後で聞くと、当時は別の対応が優先で、まず既存の仕組みで改善できるかを検討していたそうです。それでも「自分たちでできなかったらSplunkに声をかけよう」と思ってくれた方が何人かいて、半年後に声をかけていただけました。
大事なのは、返事がない間も待っていたわけではないこと。「弊社のこのブログが御行にお役に立つと思います」といった情報を地道に送り続けていた。だからこそ「こいつなら話を聞いてやってもいいか」という空気になったのだと思います。
美濃部さんの転機はどこにありましたか?
美濃部:コロナ禍での中途入社で、お客様にもオフィスにも行けないスタートでした。アポが取れても、つい“カタログの話”をしてしまう。当然響かず、肝心の「お客様の興味がどこにあるのか」を分かっていなかったんです。
転機はマインドの持ち方でした。「なぜそれをやりたいのか」を突き詰めると、答えは製品の機能ではない。「セキュリティを強化したい」→「なぜ強化したいのか」と芋づる式に紐づいていく。仮説を立て「こう理解していますが、合っていますか」と壁打ちをすると、製品の話は最初かなり遠ざかる。でもそこから、自然に会話ができるようになりました。
これから伸びる営業に必要なものは?
美濃部:カタログで話すのも仕事のうちですが、最初にやってはダメなんですね。機能やお金の話から入らない。マインドの持ち方が、一番大事だと思います。
取材を終えて
異なる道を歩んできた3人が、同じ結論にたどり着いていたことが印象的でした。それは「製品を売る」のをやめ、「お客様の横に立つ」こと。カタログを一度閉じ、“なぜ”を問い、時にはクロージングの見えない数ヶ月を、地道な情報提供で走り抜ける。その先に、お客様のほうから「また一緒に仕事をしよう」と言ってもらえる関係が待っている。
バリューセリングは、テクニックである以前に、営業としての「見方」を変えることなのだ——3人の実体験は、そう教えてくれました。
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