現代の企業において、ネットワークはもはや単なる「通信基盤」にとどまらず、デジタルレジリエンスを支える中枢基盤といっても過言ではありません。サービスダウンが発生した際に真っ先に頭に浮かぶのは、「ネットワークの問題か?」という疑いです。
何年もの間、ネットワークの問題を解明するには、統合されていない複数のダッシュボードを慌ただしく切り替えながら、手動で実行したトレースルートとアプリケーションログを照合する必要がありました。しかもこれは、NOCとIT運用チームが同一のデータを参照しているという確証もない中での作業でした。
昨年、私たちはこの課題の解決に向けて大きな一歩を踏み出し、Splunk IT Service Intelligence (ITSI) Content Pack for Cisco Enterprise Networkingをリリースしました。このコンテンツパックにより、Cisco Catalyst CenterとCisco Merakiのデータを集約してネットワークの健全性を可視化し、企業キャンパスや遠隔地拠点のネットワーク状況をService Analyzerに直接取り込むことができます。そしてこのたび新たに、データセンター向けのコンテンツパックが加わることになりました。
Splunk ITSI Content Pack for Cisco Data Center Networkingをリリースすることを発表いたします。
CatalystとMerakiは「エッジ」や「ユーザーエクスペリエンス」に関する重要な可視化機能を提供しますが、実際の複雑な処理はデータセンターで行われています。Cisco ACIを実行している場合でも、Nexus Dashboardを実行している場合でも、データセンターネットワークが基盤として、最も重要なアプリケーションを支えています。
この新しいコンテンツパックでは、IT運用担当者がシスコのデータセンターの主要拠点からテレメトリを取り込み、生のファブリックデータを予測型AIOpsのインサイトに変換できます。これにより、アプリケーションで使用しているのと同じサービスレベルのコンテキストで、リーフアンドスパインアーキテクチャの健全性を監視できるようになります。
最前線で対応に当たる担当者にとって、これは単に「より豊富なデータ」が手に入るというだけではなく、より詳細なコンテキストの入手につながります。
アラートノイズの低減:NOCチームにとって、「大量のアラート」は最大の敵です。このコンテンツパックには、関連するネットワークイベントを上位レベルの「エピソード」にグループ化する事前設定済みの集約ポリシーが含まれているため、チームは症状ではなく根本原因に集中することができます。
![]() 図1:Nexusでのリテールビジネスサービスのコンテキストの表示 |
統合されたサービス健全性:データベースの遅延が、Nexusスイッチの輻輳によるものか、ファブリック内のノイズの多い隣接機器によるものかを推測に頼らずに判断できるようになりました。データセンター、Catalyst、MerakiのデータをITSIに統合することで、“単一の管理画面(Single Pane of Glass)”ならぬ、“単一の真実の画面(Single Pane of Truth)”を確立し、ネットワークパス全体が一目で把握できるようになります。
![]() 図2:Nexus DCクラスターの動的なサービストポロジーとKPI(ファブリックを含む) |
予測分析による先見性:このコンテンツパックは、ITSIの予測分析を活用して、パケット損失やアプリケーションのパフォーマンス低下が発生する前に、ファブリックの利用状況やバッファの状態に関する傾向を特定します。
図3:Nexus Fabricのエンティティ概要ダッシュボード |
Data Center Networkingの追加により、シスコとSplunkは真の統合型オブザーバビリティを実現しました。NetOpsとITOpsのチーム間の壁を取り払うことで、レジリエンスを備えたデジタル企業を支えるために必要な可視性と先見性をチームに提供します。
すでにSplunkのCatalystおよびMerakiのコンテンツパックを使用している場合、残された監視の死角を解消する次のステップとして、Data Center Networkingのコンテンツパックの追加をおすすめします。
真の統合型オブザーバビリティをぜひ体験してください。SplunkBaseでITSI Content Pack for Cisco Data Center Networkingを今すぐダウンロードして、ネットワークデータをデジタルレジリエンスへと変革しましょう。
このブログはこちらの英語ブログの翻訳、井上 綾乃によるレビューです。